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2015年9月29日

九州合唱コンクール小学校部門が沖縄で開催!

 九州の小学生の合唱団が美しいハーモニーを競演する『第70回九州合唱コンクール小学校部門』が26日、沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンター劇場で開催されました。
 このコンクールは、「小学校教育の音楽・合唱の育成と推進をはかり、音楽文化の発展に寄与すること」を目的に全日本合唱連盟九州支部と朝日新聞社が毎年九州各県持ち回りで開催しているもので、小学校部門として第7回目となる今回は、沖縄県で開催されました。
 コンクールには九州各県と、今年から小学校部門を新設した広島県の合唱連盟から推薦された27校の合唱団が、日頃の練習で磨き上げた歌声をホール内に響かせ、多くの観客を魅了していました。小学校部門は自由曲のみ、演奏時間6分の勝負です。
 審査は合唱指揮者の岸信介さんと各県の合唱連盟理事長の計9名が当たり、その結果、グランプリに相当する朝日新聞社大賞に、熊本県の山鹿小学校が4年連続で選ばれました。山鹿小学校は、8月27日に福岡県で行われた『第82回NHK全国学校音楽コンクール』(以下“Nコン”といいます)の九州ブロック大会でも金賞を受賞し、10月11日に東京のNHKホールで行われる全国大会への出場も決めており、4年連続で“九州小学校合唱2冠”を達成したことになります。
 今回の開催地である沖縄県からは過去最高の12校が推薦され、その結果は次の通りです。
【金賞(全体では9校)】
那覇市立天久小学校 那覇市立石嶺小学校
【銀賞(全体では11校)】
西原町立西原小学校 南城市立大里南小学校
西原町立坂田小学校 豊見城市立長嶺小学校
【銅賞(全体では7校)】
那覇市立さつき小学校 那覇市立与儀小学校
那覇市立古蔵小学校 豊見城市立座安小学校
糸満市立西崎小学校 南風原町立津嘉山小学校
 ところで、今年沖縄県で開催された、第7回の九州合唱コンクール小学校部門は、九州の他の県とは離れた場所での開催という故の課題が残りました。
 九州側の学校からすれば、九州内の移動は貸し切りバスで可能ですが、沖縄へは海を隔てているため輸送手段は航空輸送に限られ、また宿泊も伴います。航空運賃や宿泊費などで多額の費用がかかり、その費用は学校、そして保護者の負担となります。
 加えて、上部の大会となる『全日本合唱コンクール』に小学校部門がない(このためほかの中学・高校・一般部門と分離開催)ため、評価の方法が金・銀・銅のランクづけだけにとどまるなど九州大会に参戦してもメリットが薄れているということもうかがえます。
 このため、福岡県と大分県では、県大会に参戦した学校すべてが今年の九州大会への推薦を辞退し、両県から代表校なしという異例の事態となったほか、佐賀県、長崎県でも九州大会への推薦を辞退した学校が続出するなど、大会運営側は頭を痛めました。このため、大会主管の沖縄県合唱連盟では、7月12日に行った『第55回沖縄県合唱コンクール』で推薦した金賞受賞校6校、銀賞受賞校3校に加え、銀賞受賞校の残り3校を追加推薦しました。それでも、参戦団体数は過去最低の27校にとどまりました。
 また、各地でブロックコンクールが行われるこの時期は台風が接近する時期でもあります。沖縄は台風の影響をもろに受けやすいとされていましたが、最近では本土直撃の台風も多くなりました。コンクール前後に台風が接近しますと、交通へも影響を受け、高速道路は通行止めとなり、航空便も運休となります。8月27日に福岡で行われたNコン九州ブロック大会に沖縄県代表として出場した石嶺小学校の合唱部は当初、8月25日に福岡へ向け出発する予定でしたが、台風15号が沖縄・九州へと接近してきたのに伴い、急遽出発を2日繰り上げて8月23日に出発、4泊5日の日程を組みました。
 今回のコンクールでも、台風21号が沖縄県に接近しており、コンクール翌日の27日には沖縄県に再接近するという予報が出ていました。九州各地からコンクールに参加していた学校の中には、27日に沖縄観光を予定していたのを変更し、コンクール当日の夜の飛行機で帰路につく学校もありました。(はじめからコンクール当日に帰路につく学校もありました)九州8県の中で海を隔てた地理的な悪条件と、台風接近で飛行機が飛ばなくなるというリスクを背負いながら、大会運営に当たっていた沖縄県合唱連盟の苦悩がうかがえた今回のコンクールでした。
 終戦の翌年の昭和21年に第1回が開催され、以来九州の戦後音楽史とともに70年間の歴史を歩み、次代を担う小学校の合唱育成にも力を入れる『九州合唱コンクール』。沖縄開催となった今年の小学校部門は、『いのちのリレー』の全体合唱が響き渡る中、離島県・沖縄での開催故の課題を残して幕を閉じました。
 来年の『第71回九州合唱コンクール』は、中学・高校・一般部門が9月9日~11日に長崎県で、小学校部門は9月24日に佐賀県で開催される予定です。
 一方、この週末は『第68回全日本合唱コンクール』全国大会出場をかけた東北ブロックと中部ブロックのブロック大会が行われ、昨年中学校混声・同声2部門を制した郡山第5中学校や郡山第2中学校などが順当に勝ち上がり、これで10月24日・25日にさいたま市の大宮ソニックシティホールで行われる全国大会に出場する学校がすべて決定しました。

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2015年9月 3日

大丈夫?新国立競技場問題に続き、今度はエンブレム問題?

新国立競技場の建設費の問題で物議を醸していた、5年後の2020年東京五輪・パラリンピック問題ですが、今度は大会のシンボルマーク、いわゆる“エンブレム”で盗作じゃないかという問題が起こっていましたが、きのう使用の中止が発表され、東京五輪・パラリンピックのオフィシャルパートナーでは、既にエンブレムを広告に使っていたこともあり、対応に追われています。(先日TBS-TVが放送した『第15回世界陸上競技選手権・北京大会』の中継番組でも、五輪オフィシャルパートナー企業が番組提供をし、CMでエンブレムを使って五輪オフィシャルパートナーであることを宣伝していました。)
開会式まであと5年ちょうどとなった7月24日に東京都庁で発表されたエンブレムは、佐野研二郞さんがデザインしたもので、五輪のエンブレムは“TOKYO”の頭文字のTをモチーフに、パラリンピックのエンブレムは障害者も健常者も同じようにという意味の“=”を90度回転したものをモチーフにデザインしたものでした。
ところが、ベルギーにあるリエージュ劇場のロゴが似ているとインターネット上で話題になり、盗用の疑いがあると指摘されました。リエージュ劇場からJOC(日本五輪委員会)に対し使用の差し止めを求めてきました。さらに、盗作の疑いは全世界からも指摘されていました。
ついにJOCも盗作を認め、エンブレムを取り下げ、公募し直すこととなりました。
JOCの決定を受け、東京都ではエンブレムのポスターを撤去しているほか、五輪オフィシャルパートナー企業ではホームページからエンブレムを削除するほか、エンブレムの入った商品の発売もみ合わせるなど、対応に追われ、その費用も発生します。
2020年東京五輪・パラリンピックをめぐっては、開閉会式や陸上競技などが行われるメインスタジアムの国立競技場の建て替え問題で、世界的な建築家ザハ・ハディド氏という権威を盾に、開閉式屋根や可動式観客席などを備えた競技場が計画されながら、総工費2500億円を超えるために計画の見直しが迫られました。新たな計画では、開閉式屋根や観客席の冷暖房設備は見送られ、屋根は観客席を覆うのみとし、2020年東京五輪時の最大収容人員は68,000人とし、将来の男子サッカーW杯招致を考慮して8万人に増席可能とする、五輪後は陸上競技のトラックは撤去し、球技専用スタジアムとする、大会後は民間による運営委託とする、などが盛り込まれています。
私としては、昨年冬期五輪・パラリンピックが開催されたロシアのソチ市にあるオリンピックスタジアムのようなスタジアムを作ってほしいなと思います。このスタジアムでは開閉会式が行われ、3年後の2018年にロシアで行われる男子サッカーW杯へ向け改修工事が行われています。ここはメインスタンドとバックスタンドには屋根がありますが、五輪開閉会式の時はスタジアム全体を覆う屋根や、サイド側には小屋がありました。これが撤去され3年後にサッカースタジアムとして生まれ変わる予定です。こうしたソチのオリンピックスタジアムが東京のど真ん中にできると良いのですが。あと、陸上競技となると、国内の大会でも2万人しか観客は見込めないし、サッカーでは6~8万人の観客収容は絶対必要であり、ここはどう調整するか、ですが。
また、最近では日本国内の『国民体育大会』でも行われていますが、聖火台についても、五輪・パラリンピック開催時のみの設置とし、大会後は1964年の聖火台とともに、競技場の外にモニュメントとして大会の記憶を伝えるべく設置の方向で行くべきだと思います。
そしてエンブレムについても、公募で選び直すべきだと思います。
開催まであと5年ありながら、メインスタジアムの建設費問題に加え、エンブレムの盗作疑惑など早くも座礁に乗り上げてしまった2020年東京五輪・パラリンピック。5年後の大会開催へ向けての準備が今後、順調に進んでほしいと思います。

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