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2015年3月12日

北陸新幹線開業・東北新幹線函館延伸の影で、夜行列車が消えゆく。

3月14日、長野まで開業していた北陸新幹線が金沢まで延伸開業します。その一方で、豪華設備で人気を集めた2つの寝台特急列車が姿を消します。大阪と札幌を日本海縦貫線経由で結ぶ〔トワイライトエクスプレス〕と、上野と札幌を結ぶ〔北斗星〕の2つです。
両列車は昭和63年の青函トンネル開業に合わせて登場した豪華寝台特急。〔トワイライトエクスプレス〕は大阪と札幌の間、およそ1,500㎞を北陸・信越・羽越・津軽海峡・函館・室蘭・千歳線経由で結ぶ列車で、下りは大阪駅を正午前に出発し、22時間をかけて札幌まで運行します(週4便の運行)。〔北斗星〕は上野と札幌の間、およそ1,100㎞を約16時間かけて運行します。いずれも豪華なA寝台個室(1人用・2人用)や、フランス料理のディナーを堪能できる食堂車を備えているとあって、寝台券は1か月前の発売と同時に売り切れるという超人気列車です。
しかし、この春の北陸新幹線、長野-金沢間の開業、そして来春には東北新幹線が新函館北斗まで延伸開業するほか、青函トンネルが新幹線に対応するために電圧が引き上げられるほか、客車が老朽化しているために、〔トワイライトエクスプレス〕は今回の改正で廃止され、〔北斗星〕も定期列車としての運行は終了し、4月からは上野発が月・木・土曜日(5/2,4,6/11,7/11は運休)、札幌発が火・金・日曜日(5/3,5,6/12,7/12は運休)の週3往復の運転に減らされます。そしてラストランは上野発8月21日、札幌発8月22日となります。また、東北新幹線函館延長開業の準備のため、上野発、札幌発ともに午後4時台の発車となり、途中青森で長時間の時間調整停車が発生するということです。
昭和33年に東京-博多間の〔あさかぜ〕を皮切りに走り出した、夜乗って朝に目的地へというキャッチフレーズで全国の夜の鉄路を走った寝台特急は“ブルートレイン”と呼ばれていました。1980年代には東京-青森間や東京・大阪と九州の間に多数の便が運行されていました。
しかし、21世紀に入ると、格安夜行高速バスの台頭、そして高い寝台料金(開放2段式B寝台でも1人用個室B寝台でも6,480円)がネックで、乗客が減り、一部の列車で、シーツや浴衣を装備しない代わりに普通車指定席券で利用できるようにした“ごろんとシート”や、往復割引トクトクきっぷでB寝台個室利用可能とするなど営業てこ入れ策も取られましたが、客車の老朽化を理由に相次いで寝台特急が廃止となりました。そして“走るスイートルーム”として人気の高かった〔トワイライトエクスプレス〕〔北斗星〕も北陸新幹線、東北新幹線函館延長開業とともに姿を消すこととなりました。
私も過去に寝台特急〔北陸〕や急行〔きたぐに〕に乗って北陸の温泉地を訪ねたことがありましたが、時間と空間を有効活用できるという夜行列車の魅力があると感じました。それも、高速バスに役目を譲ることになったのでしょう。
14日のダイヤ改正で残る夜行列車は、上野-札幌間週3往復運転の寝台特急〔カシオペア〕(こちらは〔北斗星〕よりさらに豪華、全車両がA寝台2人部屋個室!)、札幌-青森間運転の急行〔はまなす〕、東京-高松間運転の特急〔サンライズ瀬戸〕、東京-出雲市間運転の特急〔サンライズ出雲〕の4往復だけとなり、このうち〔カシオペア〕と〔はまなす〕は、来年の東北新幹線函館延長開業時に姿を消すかもしれません。
国が国策として進める整備新幹線計画、それは鉄道の旅自体、構造的変化をもたらすことになります。そして、一時期ブームを呼んだ『ブルートレイン』も、この夏の〔北斗星〕廃止を最後に、60年間の歴史に幕を下ろすことになります。

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