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2013年2月 5日

全国を巡業するサーカス団の“宿命”とは?

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豊見城市豊崎の特設会場で行われてきた『木下大サーカス』の特設会場(筆者撮影)
昨年の12月1日から豊見城市豊崎の特設会場で行われてきた『木下大サーカス』の沖縄県豊見城市での公演が3日、55日間にわたる全ての公演を終了しました。
今回の『木下大サーカス』沖縄公演は、琉球新報社が今年9月15日に創刊120周年を迎えるのを記念して行われたもので、平成16年12月~平成17年2月にかけて那覇市おもろまちの特設会場での開催以来、8年ぶり通算5度目の沖縄公演でした。
私も福祉施設に身を置くものとして、このサーカス公演を拝見させて頂きましたが、空中アクロバットからシマウマ・キリンを使ったサファリスペクタクル、ホワイトライオンのショー、迫力のあるバイクを使った「世紀のオートバイショー」、そして鍛え上げられたパフォーマーによるサーカスのメインイベント、空中ブランコショー、そして演目の合間にコミカルな芸を披露してくれるピエロなど、そのすべてが洗練された技であり、見る者を魅了させました。
私は福祉施設の招待ということで平日に観覧しましたが、午前11時と午後1時40分の2回の公演とも、2000人ほど入れるサーカステントは満員となる状況でした。サーカス公演事務局の話によりますと、土曜・休日はさらに混雑したため、平日の参観を呼びかけたほどでした。55日間の総入場者数は248,467人を動員しました。
ところで、ロシア『ボリショイサーカス』、米国『リングリングサーカス』と並ぶ世界3大サーカスの一つである『木下大サーカス』ですが、その実態は2~3ヵ月ごとに日本全国を転々とする、旅芸人でもあるのです。
赤い巨大なサーカステントの裏側には、ショーに登場する8頭のホワイトライオンをはじめ、キリン、シマウマ、象の飼育小屋や、サーカスに出演したり、公演を支える団員が住むコンテナハウスがあります。
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会場の裏側にある団員たちの仮設住居(筆者撮影)
『木下大サーカス』の団員は、平日は1日2回、土曜・休日は1日3回の公演をこなします。時には大口の団体客を目的とした貸切公演や、入りきれない客に応じて追加公演も行うこともあります。団員は出番のない時間帯でも、裏方として準備から片付けまで、パフォーマーの演技を支えています。また、売店の営業や観客の誘導なども行います。さらに夜間はさらなる芸に磨きをかけるための練習や、筋力トレーニングを行います。
サーカス公演は木曜日が休日です(週によって水曜日も休演することもあります)。この日、団員たちは特設会場近くのショッピングセンターで買い物をしたり、観光地へ行ったりして、思い思いの休日を楽しんでいたと思います。
2月3日、沖縄公演の最終日。日曜日のこの日も会場に入りきれないほどの観客が豊見城市豊崎にある特設会場に詰めかけていました。最後の公演が終わり、観客が会場を後にした後、直ちに特設会場の撤去作業に取りかかりました。テントの中ではリングステージや観客席などの撤去作業に取りかかりました。
きのう、『木下大サーカス』の看板である赤い巨大サーカステントが撤去されました。次の公演地で再び設営できるようにして、コンテナの中に納めます。このほか、このサーカステント周辺を取り囲む、売店や団員が住むコンテナハウス、サーカスに出演するホワイトライオンなどの動物を収めたオリなど、昨年11月末に設営した設備を全て、次の会場地へ移動しなければなりません。その数、大型コンテナ50個相当。きのうは、豊崎から安謝新港まで、『木下大サーカス』関連の大型コンテナを乗せた大型トレーラーが、臨港道路を頻繁に行き来していたのが目立ちました。近年では旅客と宅配便は航空輸送が主流となっていますが、このような大量の大型貨物は、船舶輸送となります。しかし、本土と沖縄を結ぶ航路を運航する海運会社のうち、琉球海運は、7年前に旅客輸送から撤退して貨物専業となっているため、旅客を輸送できるマルエーフェリーを使います。もちろん、団員もフェリーで移動です。
『木下大サーカス』には、約50名の団員がいますが、団員の中には、団員同士結婚して、子連れで巡業している団員もいます。
その中の一人、「沖縄は住みたいぐらい大好きな場所で、お客さんの反応も良かった。2カ月はあっという間だった。」と名残惜しそうに話すのは、サーカスのメインイベント、空中ブランコのパフォーマーである児島正実助監督(39)。19年前、冒頭の青竹渡りバランスショーのパフォーマーである、5歳年上の江痢子夫人(44)と職場結婚。2人の間に生まれたのが児島朱音(あかね)ちゃん(14)です。8年前の那覇市での公演の時は幼稚園生だった朱音ちゃんも、中学生となって再び沖縄にやってきました。この2ヶ月間、豊見城市立伊良波中学校の2年生として学校生活を送ってきました。
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児島朱音ちゃんと母の江痢子さん(琉球新報から転載)
幼い頃から両親とともに公演先をめぐり、2~3ヵ月ごとに転校を繰り返す朱音ちゃん。豊見城市での公演も終わり、きのうが伊良波中学校への最後の登校となりました。12日から、次の公演地、横浜市内の中学校に転校、横浜で中学3年生になります。
朱音ちゃん、暖かい沖縄・豊見城での思い出はいっぱいできましたか?
大人になったらまた沖縄に来てね!
明治35年(1902年)に中国・大連市で旗揚げして以来、110年の歴史を歩み、伝統を受け継ぎながら世界一のサーカスを目指して日々精進していく『木下大サーカス』。夢がいっぱいつまった赤い巨大サーカステントの裏には、2~3ヵ月ごとに全国各地を移動していく“旅芸人”としての宿命を感じました。
『木下大サーカス』一座はきょう午後2時、安謝新港発東京・有明埠頭行きのマルエーフェリーで沖縄を後にしました。次の公演地は横浜市・桜木町駅近くの特設会場で17日開幕です。『木下大サーカス』団員の皆様の今後の御活躍を期待しましょう!

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2013年2月 3日

球春は沖縄から-2013プロ野球キャンプイン

2月に入りますと、沖縄はプロ野球キャンプの話題で盛り上がります。
プロ野球12球団のうち8球団が、今年も沖縄県でキャンプインしました。(広島は沖縄市営球場の建て替え工事のため、今年は宮崎県日南市で期間を通してキャンプを張ります。また、巨人は宮崎でキャンプインした後、那覇市で2次キャンプを行います。)
すでにスポーツ新聞社や放送局のスポーツ局などの報道陣が次々と沖縄入りしており、また、はるばる海を渡ってきた本土(球団のある地域の)放送局の中継車も見受けられます。
今年の沖縄キャンプで注目を集めることになるのが、北海道日本ハムの大谷翔平、阪神の藤浪晋太郎、この2人の高卒ゴールデンルーキーでしょう。
大谷投手は、岩手県の花巻東高校の出身で、昨年夏の高校野球岩手県大会で160㎞/hの剛速球を披露しながら、チームが県大会で敗退し甲子園でその姿を見ることができなかった投手です。高卒でいきなり大リーグを希望していましたが、昨年10月のドラフト会議で、北海道日本ハムの栗山秀樹監督が1位指名をし、本人を口説き落として入団となりました。栗山監督は、“投打二刀流”の投手として育成していく考えで、特に指名打者制のない“セ・パ交流戦”のセ・リーグのホームゲームで、その真価を出させたいとしています。栗山監督は、2年先輩の斎藤佑樹投手と一緒に2軍でスタートさせますが、齋藤投手の調子が芳しくなく、右肩関節唇をいため、最悪の場合手術になるのではといわれており心配です。
藤浪投手は、昨年の春・夏の両方の大会で優勝した大阪桐蔭高校の出身で、こちらも最高時速153㎞/hの剛速球をもっており、東北初の全国制覇を目指した光星学院(青森)の挑戦を退けた速球が期待されています。すでにキャンプ地の宜野座村で自主トレを行っており、中西清起投手コーチは、藤浪だけ他の投手陣と別組に分けてチェックし、育成していく方針です。
この2人の高卒ゴールデンルーキーと暖かい沖縄を目当てに、多くのファンが沖縄を訪れることでしょう。とりわけ2月の9日から11日までの3連休には、チームの本拠地である北海道や関東、関西など各地からのファンが殺到することも予想されます。
今は亡き元日本ハム監督だった大沢啓二さんが定昇した沖縄でのプロ野球キャンプも、現在では本島北部の日本一早い桜と共に早春の風物詩として定着してきました。暖かい沖縄で、体をしっかり作って、3月29日から半年間にわたるペナントレースを乗り切ってもらいたいものです。
プロ野球春期キャンプ地
読売巨人軍 宮崎県宮崎市→沖縄県那覇市
中日ドラゴンズ 沖縄県中頭郡北谷町(1軍) 沖縄県中頭郡読谷村(2軍)
東京ヤクルトスワローズ 沖縄県浦添市
阪神タイガース 沖縄県国頭郡宜野座村
広島東洋カープ 宮崎県日南市
横浜ベイスターズ 沖縄県宜野湾市
北海道日本ハムファイターズ 沖縄県名護市(1軍) 沖縄県国頭郡国頭村(2軍)
福岡ソフトバンクホークス 宮崎県宮崎市
埼玉西武ライオンズ 宮崎県東臼杵郡美郷町
千葉ロッテマリーンズ 沖縄県石垣市
東北楽天ゴールデンイーグルス 沖縄県島尻郡久米島町→沖縄県国頭郡金武町
オリックスバッファローズ 沖縄県宮古島市

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