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2010年5月29日

アメリカの壁厚く、沖縄県民の思い届かず。普天間基地移設先は名護市辺野古に。

昨年9月の政権発足以来、沖縄県民の期待を受けてきた沖縄県宜野湾市の米軍普天間基地の移設問題、結局名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沖に移設する方針が固まりました。
政府は、鳩山政権発足以来、日本国内に米軍普天間基地の移設先を探したり、米国側に対し「日本国外に移設できないか」などと、精力的に取り組んできました。
しかし、米国の国防省は「地域の緊急事態に対応しなければならない場合、海兵隊の航空部隊と地上部隊を近距離に配置することが重要になる。」「前政権で合意したのだろう。」「どうしても、辺野古沖だ。」などと、辺野古沖に代替施設を建設することを崩していませんでした。
また、受け入れ先側も、軍用機の騒音が激しくなるなどの理由で、受け入れ反対を表明、普天間基地の移設先選定は暗礁に乗り上げました。
内閣の中でも、社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化担当大臣は、終始沖縄県外・国外への移設を強く望んできました。そのため、内閣の中での意見の食い違いがありました。
しかし、東アジアの不安定要因(特に北朝鮮問題)が残っていることや、海兵隊の一体運用などの理由で、本土に移設する選択肢はなく、結局、前政権で合意したとおり、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沖に移設する方針を閣議決定しました。政府方針への署名を拒否した福島瑞穂消費者・少子化担当大臣は罷免されました。事実上、社民党は連立政権から離脱することとなります。
きのうの閣議決定に対し、沖縄県民の反発は激しくなりました。沖縄県の仲井真弘多知事はもとより、すべての市町村長は“反対”を表明しています。特に稲嶺進名護市長は「到底受け入れられない。実現可能性はゼロだ」と否定し、「これだけ県民に期待を持たせておいて、結局戻って来るというのは県民に対する裏切り。許せるものではない。閣議での手続きがなされていない中での共同声明は意味を持たない」と強く批判、今後の政府への対応について「交渉には応じない」と断言しています。今後、約30年以上前の“成田空港建設反対闘争”や、沖縄祖国復帰前の“コザ暴動”といった暴動にまで発展しそうな感じもします。
昨年9月の衆院選で、私たち選挙民は、「日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む。」という言葉を信じ、現在の民主党・社民党・国民新党の3党連立政権を誕生させました。しかし、米国当局側の「米軍再編の現行計画が最善のものだ」との壁は厚く、ついに現行の再編計画の受け入れを政府の方針としてしまいました。これは、沖縄県民はもとより、有権者をも裏切った結果となってしまいました。
私は、『世論調査・みんなの声!』サイトで、「5月までに普天間基地問題が決着しなかったら?」というテーマでアンケートを行いました。500件を超える回答が寄せられ、そのうちの約85%にあたる431票が「衆議院を解散し、7月に衆参ダブル選挙を行う。」と回答しています。
また、「衆参ダブル選挙となった場合、次の政権はどの政党に託すことを望みますか?」という質問に対しては、自民党を中心とした政権が47%、自民党単独政権も28%と、自民党の政権復帰を望んでいる意見が多いようです。
最後まで普天間基地の県外・国外移設を強く求めた福島大臣を罷免した鳩山内閣でしたが、「これからも連立政権の中で仕事をやらせていただきたい」と述べ、今の連立政権の枠組みを維持したいと考えています。しかし、世論は厳しく、自民党側は週明けにも内閣不信任案を提出する構えだといいます。鳩山政権も、1年も持たずに崩壊ということになりますか。

ここ沖縄では7月28日から『2010年度全国高校総合体育大会』が開催されます。その沖縄県予選大会がきのうの総合開会式で始まりました。6月3日(サッカーは6日まで)、沖縄県内の高校生アスリートたちの熱い戦いが繰り広げられています。

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2010年5月17日

新春アンケート企画『新春かくし芸大会フィナーレ記念』結果発表!(後編)

Q3.「テレビ番組に対する不満と感じるものを、私が用意した16項目の中からいくつでもお選びください。」には、121件の回答が寄せられました。その結果です。
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やはり「盛り上がるときにいったんCMに入り、CM終了後にCMに入る前の数十秒前から再開する。」というのが多く、次に「パチンコ遊技機のCM、またそのメーカーが提供スポンサーになる番組が多い。」、「お笑い芸人の番組が多い」など、最近視聴者の期待を裏切るような演出に不満の声が多くなっています。
寄せられたコメントとしては、
・どこの局も人を洗脳しようと間違った情報を流している (60代以上 男性 中国)
・地上波のような無料で見れる番組に何も期待するなということでしょうね。 (30代 男性 近畿)
・長時間の番組正直だれる、約10分おきにコマコマしたCM挿入ムカツク!! (30代 女性 関東)
・今のTVは見るものが皆無?偏向報道は当たり前であり見たくも無い3流役者のオンパレード、クイズ番組、通販テレショップ、ドラマは再放送ばかり、くだらないスペシャル番組の羅列、ここまでアホなTV等見たいと思わなくなるのは当然だね。(50代 男性 中部)
・昔はもっと気楽に楽しく見ていたのに、最近テレビ見ていてもイライラする事多い。 (30代 男性 関東)
・加えて内容自体も低俗で無意味。しかも根本的な問題として欲しいままに偏向している。 (30代 女性 中国)
・もう地上波見る価値無いんだよね。スポーツ中継みたいならCSの方が良いし。どうでもいいわ。 (20代 男性 東北)
・最近のテレビ番組はまったく面白くない、報道にも偏りがあり疑問を感じてます。ケーブルテレビで充分です。 (40代 男性 関東)
などの意見が寄せられました。
民放各局のこの春の特別編成では、放送時間が3時間半を超える番組がやたら目立つようになりました。長い放送時間をとって、たっぷりみせるという考えなのでしょうか。
昨年11月にTBSテレビが放送したプロボクシングのタイトルマッチ『内藤大助VS亀田興毅』亀田興毅がチャンピオンの内藤大助を判定で破って新チャンピオンとなったこの試合は、NHKの『紅白歌合戦』を超える41.3%の視聴率となりました。その番組のメインスポンサーは、大手パチンコ遊技機メーカーのSANKYOでした。
今のテレビは、視聴者の娯楽源がテレビからインターネットなどにシフトしていることも気づかずに、ただスタッフや出演者が自己満足するためにだけの番組を作っているのが現状といわれています。このゴールデンウィーク、常に視聴率トップの座を堅持してきたNIHON-TVとFUJI-TVが、1日のすべての番組で視聴率ひとケタという惨状を見ています。
また、今年12月に放送開始10周年を迎えるBSデジタル放送も、健康食品などの通販番組が多くなっています。特に午後や深夜・早朝の時間帯に集中しているのが特徴です。
来年7月のアナログ放送終了に向けて、テレビ界がまさに荒れ狂っており、視聴者のテレビ放送への不満の増大、そして視聴者のテレビ離れがますます加速していくことが見えてきたものと思います。

Q4.「来年7月のアナログ放送終了に向けて、現時点でのあなたの対応は?」については、
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「すでにデジタル受信機器を持っている」という回答と「アナログ放送終了後、テレビと決別する。」という回答が同数となっています。
寄せられたコメントとしては、
・地上波の局は全て廃止で良い、衛星放送だけにすれば放送設備がいらないのでモット良質の番組を作れる (60代以上 男性 中国)
・本当はアナログ停波まで待ちたいが、テレビが壊れかけなので。共同アンテナなのでまだアナログチューナー受信が必要なのでデジタルチューナーのみのテレビや録画機器は買えず、かといってアナログ・デジタルチューナーを併設した機器は高いので負担が大きすぎるので困っている。 (30代 男性 近畿)
・最近は朝のニュースしか見ていないので使用頻度が低い。画面や画質にはこだわらないので携帯電話のワンセグだけで十分かも。 (30代 男性 関東)
・くだらない番組が多く見る気も失せてしまった、ワンセグがあればそれで見れるわけだから高価なTVを新規購入する気も無い、そもそも家電業界を儲けさせる為に携帯電話の電波領域を増やす必要があるからデジタル化すると言う理由なのであり、この不況下で全部買い替えしろ(家に5台ある)と言っているに等しい、そんな余裕など無い! (50代 男性 中部)
・来夏は相当混乱するでしょうね。情報差別元年になるかも知れませんし、NHK受信料の問題も再燃するかも知れません。 (40代 男性 関東)
・今でさえ、地上波とは決別状態。 (30代 男性 中部)
・うちにはテレビが5台で地デジ対応が2台ですのでこのまま3台は見なくなります。テレビを見る時間も極端に少なくなるでしょうね。 (40代 男性 中部)
など、厳しい意見が寄せられました。
やはり、デジタル化しても魅力ある番組が少ないうえ、インターネットなどテレビ放送以外の娯楽が多様化したこともあり、「アナログ放送終了後、テレビと決別する。」という声も多いようです。魅力ある番組が少ないのが、デジタルテレビの普及の遅れといえるようです。
こんな数字もあります。総務省は、経済的な理由(NHK受信料の支払い免除契約が条件)で地デジ放送を受信できない世帯を対象に、現行のアナログテレビでも地デジが受信できる簡易型チューナーを無償配布する『地デジ受信機器購入等支援事業』に取り組んでいますが、目標の60万件に対し、1月末までの申込件数は52万件にとどまっています。地デジ放送で魅力ある番組が少ないのに加え、簡易型チューナーでは地デジ放送しか受信できないうえ、データ放送も受信できないのでは、出足が伸び悩むのもそのはずでしょうか?
こうした中で、来年7月のアナログテレビ放送終了へ向けての取り組みが始まっています。NHK、民放各局では、来年7月のアナログテレビ放送終了へ向けて、現在一部の番組でデジタルハイビジョンと同じ16:9のサイズで放送しています。アナログ放送では画面の上下に黒帯が生じる“レターボックス”形式で放送しています。これが7月5日からは、アナログ放送のすべての番組で、この“レターボックス”形式での放送に変わり、上下の黒帯部分で、来年7月にアナログテレビ放送が終わる旨や、問合せ先をお知らせするとのことです。詳しくは改めて、このブログでお知らせします。

Q5.「『新春かくし芸大会』最後の演目となった、堺正章さん、中山秀征さん、恵俊彰さんの『ザ・スリーメンズショー・ビリヤードの難技に挑戦』について、あなたが審査員だったら50点満点で何点つけますか?」については、
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最終回とはいえ9.2%の視聴率に終わったとあってご覧になられた方が少なく、白紙票がめだちました。“50点満点”という意見は5票にとどまり、“40点以下”という意見も8票寄せられるという厳しい意見が多く寄せられました。
アンケートの結果を勘案しますと、視聴者の皆さんの採点は、30点前後といわざるを得ないようです。まさに採点の際のドラムロールの後ろの音がシンバルの鋭い音ではなく、ウッドブロックの鈍い音になったという感じです。Q1で寄せられたコメントの中に「わざとらしいアイドルへの頑張ったからお涙頂戴構成が多くなった」という意見がありましたが、がんばったので審査員の皆さんに寛大な得点をということで、スタジオの特別審査員が甘く点数を付けて50点満点にはしますが、視聴者の目からすれば、厳しい採点になったことでしょうか。
箱根の山を境に出身地別に東西両軍に分かれてかくし芸を披露し、50点満点で得点を競う、東西対抗から紅白対抗へ、そしてヤング・アダルト対抗へ……このようなスタイルの娯楽番組が、1990年代初期の段階で時代遅れになっていたことが、アンケートの結果でわかりました。
そして、47年間にわたり新春のお茶の間に親しまれた『新春かくし芸大会』の終焉は、日本のテレビ局の娯楽番組の作り方に、大きな影響を与えるものと思いました。それも、来年7月に、戦後の日本の文化と娯楽を支えてきたアナログテレビ放送が終わり、デジタルテレビ放送に完全移行するという前に。
私は、47年間の長い歴史のある『新春かくし芸大会』の終了を受け、来年7月の完全デジタル化に向け、視聴者のテレビ番組に対する不満を伺おうと、今回のアンケートを企画したものです。
結果からすると、視聴者の皆さんからは、「ナベプロの時代はもうとっくに終わっている。」「せっかくデジタルテレビを買っても、肝心の番組がつまらない。」「テレビよりもインターネットやゲームがおもしろい。」「来年7月にアナログテレビ放送が終わったらテレビと決別する。」などといった、厳しい意見が多く寄せられました。
『新春かくし芸大会』の終焉は、来年7月の完全デジタル化に向け、テレビ局に対して、本格的なデジタル放送時代に見合った娯楽番組づくりを迫ったというのが、私自身の感想および考察です。
アンケートにお答えいただいた皆さん、ありがとうございました。

さて、沖縄県の米軍普天間基地の移設問題が全世界的に大きくクローズアップされています。沖縄県外の候補地がいくつが出たものの、地元の反対にあって、鳩山内閣にとって八方ふさがりの中、名護市のキャンプシュワブ沖と鹿児島県の徳之島に分散移転する案が出ています。しかし、地元は反対、鳩山由紀夫首相は「今後も沖縄の皆様にはご負担をおかけすることにはなりますが」と、理解を求めているようです。
これを受け、昨年秋、国民の期待を受けて発足した鳩山内閣も、期待はずれという声が高まり、鳩山内閣の退陣、ひいては衆議院の解散・衆参ダブル選挙も予想されています。
そこで、『世論調査・みんなの声!』サイトでアンケートを行っています。
「今月中に普天間基地問題が決着しなかったら?」
http://www.yoronchousa.net/vote/10259
「衆参ダブル選挙となった場合、次の政権は?」
http://www.yoronchousa.net/vote/10260
「児童ポルノの規制強化について」
http://www.yoronchousa.net/vote/10267
すでにたくさんの回答が寄せられています。ありがとうございます。
引き続き皆様からの忌憚のないご意見をお待ちしております。

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2010年5月 3日

新春アンケート企画『新春かくし芸大会フィナーレ記念』結果発表!(前編)

47年間にわたって新春のお茶の間を彩ってきた『新春かくし芸大会』の終了を記念して『世論調査・みんなの声!』で行っていたアンケートの結果がまとまりましたので、ここに発表します。なお、長たらしい考察となるため前編・後編の2回に分けます。また、結果の分析・考察にかなり時間がかかり、結果発表が遅れましたことをお詫び申し上げます。

Q1.「『新春かくし芸大会』にかげりが出た時期はどのあたりだったと考えますか?」については、
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昭和40年の第2回から総合司会を務めていた高橋圭三さんが審査委員長に回った昭和61年頃という意見と、某プロデューサーの暴走などにより番組の質が悪化してしまった平成12年頃という意見に分かれました。中には2日間2時間ずつ、計4時間の番組になった昭和58年ごろというご意見や、「わからない・どちらともいえない」というご意見も多くありました。
寄せられたコメントとしては、
・マンネリ化。多様化・細分化が進んだ結果。(30代 男性 関東)
・新春に積極的に見たい番組がほとんど無い。(40代 男性 関東)
・芸にならないかくし芸?3流役者ばかり使うから視聴者から飽きられたんだろね、いつまでも視聴率の維持は続かないよ。(50代 男性 中部)
・時期的な問題というより、長年同じようなパターンで番組を流し続けてきたため、徐々に「飽きられた」結果ということではないのか?(40代 男性 関東)
・ヤングとアダルトチームの対抗戦になった平成11年頃から急激に面白く無くなったと思った。 (20代 男性 九州)
・わざとらしいアイドルへの頑張ったからお涙頂戴構成が多くなったから。 (40代 男性 中部)
・何がかくし芸か?の定義が無くなってしまっている。 (30代 男性 近畿)
・大規模化すればするほどかくし芸ではなく、子供の学芸会化し詰まらなくなった。 (50代 男性 関東)
などのコメントが寄せられました。
『新春かくし芸大会』の歴史については『Wikipedia』の『新春かくし芸大会』の項をご覧いただくとして、ここでは私自身としての考察を話させていただきます。
FUJI-TVと渡辺プロダクションの共同制作による『新春かくし芸大会』は、昭和40年の第2回大会から、司会者に高橋圭三氏が起用され、昭和46年の第7回からは芳村真理氏が総合司会に加わりました。昭和61年からは高橋圭三氏が審査委員長にまわり、当時の夕方のニュース番組『FNNスーパータイム』のキャスターを務めていた逸見政孝氏が総合司会に加わりました。
まさにこの時期が『新春かくし芸大会』の全盛期。昭和50年代は、さまざまな芸能プロダクションから人気タレントがたくさん出演し、漫才、曲芸、外国語ドラマ、洋舞など、多彩な“かくし芸”を披露していました。昭和55年の第17回大会では、関東地区での視聴率が48.6%にも達しました。昭和58年から5年間は、2日連続の2部制がとられ、2日間、合計4時間を越える番組となりました。
平成2年の第27回大会を最後に、総合司会の逸見政孝氏と芳村真理氏、審査委員長の高橋圭三氏が勇退、翌年の大会から、堺正章さんなどのキャプテンが進行役をかねたところから、『新春かくし芸大会』にかげりが出始めたというのが、私の考えです。昭和40年代後半からのアイドルブームが去り、民放各局の歌謡音楽番組が相次いで廃止、FUJI-TVの『夜のヒットスタジオ』も例外ではなく、平成3年3月に廃止となりました。芸能界は“アイドル冬の時代”を迎えました。
その後、平成9年の第34回大会では、中居正広さんを総合司会者に、SMAPのメンバーを両軍のキャプテンに起用し、放送時間を午後7:00~11:08までの4時間8分とし、対戦数を7に減らし、ひとつひとつの演目をじっくり観てもらう構成にしました。
平成15年の第40回大会からは、みのもんた氏を総合司会者に迎え、前の年までのヤング・アダルト対抗から東西対抗にもどしました。
このような“てこ入れ”を施されながらも“新春の風物詩”として長い歴史を歩んできた『新春かくし芸大会』も、ついに大幅な縮小を余儀なくされます。平成20年秋、米国の最大手証券会社、リーマンブラザーズの経営破たんの影響で、全世界的な不況となり、日本のテレビ業界もスポンサーの広告抑制の波をもろにかぶりました。
このため、翌平成21年の第46回大会では制作予算も大幅カットされ、総合司会者のみのもんた氏も降板、高島彩アナウンサーさんによる進行となりました。出演者もワタナベエンターテイメントなど、渡辺プロ傘下の芸能事務所に所属するタレントとFUJI-TVのアナウンサーに限られ、演目も6演目に減り個人戦となりました。番組形式も13年ぶりの生放送となり、あらかじめ収録した“かくし芸”を見せ、採点は生放送で、視聴者にも審査に参加できるようにしました。結局、視聴率は史上最悪の8.6%となりました。
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FUJI-TVのバラエティ制作センターも、『新春かくし芸大会』が昨今のご時世に合わなくなったものと、ようやく気がついたのでしょうか。
アンケートで寄せられたコメントにもあったように、20年前のレンタルビデオの登場、そして15年前のインターネットの登場など、“娯楽の多様化”が進み、若者のテレビ離れが加速化、一方で、「“かくし芸”の定義がわからない」とか、「規模の拡大で小学校の学芸会みたいな、つまらない番組となってしまった。」(とりわけ、昨年のワタナベエンターテイメントの若手男性タレントで構成する“D-BOYS”とFUJI-TVの若手男性アナウンサーによる“イケメン新体操”がこれに当てはまります。)などの厳しいご意見が、視聴者の皆さんから寄せられました。
昭和から平成に変わった後のアイドルブームが去り、中居正広さんやみのもんたさんを総合司会者に起用するなどのてこ入れを施されながら生きながらえてきた『新春かくし芸大会』も、全世界的な不況と娯楽メディアの多様化には勝てず、また“スター”と呼ばれるタレントも、現在ではSMAPなどごくわずかという、昨今の芸能界の状況もあり、今年、47年間の歴史に幕を下ろしてしまいました。
そして来年7月、半世紀あまりにわたり戦後日本の文化を支えてきたアナログテレビ放送の歴史も終わろうとしています。そして、テレビは本格的なデジタル放送時代を迎えます。かつて、『芸能人水泳大会』などのバラエティ番組などでテレビ界を引っ張ってきた“テレビの冒険王・FUJI-TV”も、“本格的なデジタル放送時代に見合った娯楽番組”の企画・制作を迫られることになります。
『新春かくし芸大会FOREVER』の番組の最後で、ナレーターの奥田民義さんは「今日でいったん幕を下ろす“かくし芸”。でも、なくなるわけではありません。なぜなら、がんばっている姿は、いつだって見る人の心を打つからです。だから、次の始まりまでさようなら。そして、かくし芸、FOREVER!」と、番組を結んでいました。私は、このナレーションからすれば、現在の『新春かくし芸大会』としてのスタイルでの番組は今年で最後となりますが、私たちは来年以降別の形で、芸能人が様々な芸でがんばっている姿を伝えたいと思っています、と受け止めております。
しかし、不況でスポンサー難である上、“スター”と呼ばれるタレントもいないという昨今の状況下で、現在のFUJI-TVのバラエティ制作センターに、“本格的なデジタル放送時代に見合った娯楽番組”が作れる力はあるのでしょうか?

Q2.「在京キー局・在阪準キー局の中で、本格的なデジタル放送時代に見合った娯楽番組を制作しうるテレビ局は?(複数回答)」については、
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『新春かくし芸大会』は終わりましたが、依然としてFUJI-TVが6票の支持を受けております。また、「在京キー局・在阪準キー局すべて該当せず」という意味での“白紙票”も23票寄せられました。
寄せられたコメントとしては、
・残念ながらどこの局も該当しない (60代以上 男性 中国)
・昔のように一家団欒でTVを見て世代に関係なくある程度共通の話題を共有できた時代は貴重と思っている。多様化・細分化はそれはそれで良いのだが、世代に関係なく共有できる話題が減ったのはコミュニケーションの断絶を意味するのではないかとも思う。これはネットでも同じだよ。好きなサイトだけに入り浸ることはできるが、共通の話題を共有する機会が減っていく。(30代 男性 関東)
・適当な局等は見当たらない。今でも良い番組が無いのだから、これから良い番組が出来る事の期待が出来ない。(40代 男性 関東)
・隠し芸大会なんて観ない。芸能人がガチャガチャ出てきて騒ぐだけの番組なんて観ない。 (30代 男性 関東)
など、こちらにも厳しいご意見が寄せられました。
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『新春かくし芸大会FOREVER』は9.2%の視聴率に終わりましたが、レギュラー番組の新春スペシャル版の視聴率は高くなっています。このことからも、次の世代の番組が育ってきていることが伺えます。
しかし、リーマンショックの影響や、若い世代のテレビ離れが顕著になり、広告効果が薄れて民放各社の収入は減る一方となり、バラエティ番組に強みを持つFUJI-TVも例外ではありません。月曜日午後7時からの『ネプリーグ』が高視聴率をマークしているものの、スポンサー難であり、制作費の低額押さえ込みという厳しい環境にあり、予断は許されません。
Q3以降については、後日後編でお伝えします。

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