那覇バスと琉球バス交通が経営統合へ
琉球新報によりますと、第一交通産業グループ傘下で沖縄県で路線バスと貸し切りバスの事業を行っている那覇バスと琉球バス交通が、来年度中に経営を統合することで準備を進めていたことが明らかになりました。
第一交通産業グループの沖縄県におけるバス事業は、平成18年7月に那覇バスが旧那覇交通の営業を、翌平成19年9月に琉球バス交通が旧琉球バスの営業を、それぞれ引き継いでいます。両社とも第一交通産業の100%子会社で、資本面では経営統合されています。
バス事業以外にも、那覇第一交通などタクシー7社、ハイヤー事業会社、整備事業会社などを持ち、那覇市と名護市でマンション分譲などの不動産事業にも取り組んでいます。
両社は現在も、中古バスの共同購入や、事務センターの共通化などで、効率化を図っていますが、琉球バス交通の経営が安定してきたことから、経営統合への検討を始めた模様です。
具体的には、沖縄県のバス事業を統括する中間持ち株会社を設立し、那覇バスと琉球バス交通がその傘下にはいることが有力となるようです。また、タクシーなどの沖縄県内の事業会社も傘下に入れて、沖縄県内の事業統括中間持ち株会社とする案も考えられます。
今後、両社の棲み分けなどの効率化に乗り出すものと思われます。
ただ、両社合わせての県内での路線部門でのシェアが6割を超えているため、沖縄総合事務局との調整が必要になりそうです。
私としては、すでに那覇バス、琉球バス交通両社とも第一交通産業の100%子会社であり、両社の社長も合田憲夫さんが兼任していることから、実質的に経営も統合されていると思われます。私が今後、事業統合として考えられることとして、
・両社の観光部門を共同新設分割により事業統合し、貸し切りバス専業の会社を設立する。
・那覇バスは那覇市内とその周辺を走る路線に、琉球バス交通はそれ以外の路線に、それぞれ特化する。糸満・百名発着路線については、会社分割も検討する。この方針に基づき路線網の再編や営業所の統廃合を行う。
・那覇バスが運用しているバスロケーションシステムについて、琉球バス交通の路線についても、豊崎と浦添・宜野湾方面を結ぶ路線を皮切りに、順次対象とする。
・県内に7社ある系列タクシー会社についても、那覇市を拠点とする“那覇第一交通”と、沖縄市を拠点とする“沖縄第一交通”の2社に再編・統廃合する。営業所に、那覇バス、琉球バス交通両社の中型・小型路線バスのターミナルも併設できるようにする。
・両社及び沖縄都市モノレールと共同で、ICカードによる運賃決済システムの導入を検討する。第一交通グループのタクシー会社や沖縄バス、東陽バスにも参加を呼びかける。また、JR系列の電子マネー(Suica・PASMOなど)などとの相互利用も検討する。これに合わせ、乗降方法も“後ろ乗り・前降り”方式に統一する。(すでに第一交通産業では、福岡市内と北九州市内で運行するタクシー(計約1100台)で、JR九州の電子マネー「SUGOCA」と、西日本鉄道の「nimoca」を使って運賃を決済できるサービスを、来年3月にも導入する方針を明らかにしています。また、再来年春には、SUGOCAを福岡市と鹿児島市のタクシーに導入することも検討しています。)
などが考えられます。
沖縄の公共交通の再建の力となった第一交通グループ。来年度から始まる那覇バスと琉球バス交通の事業再編がどんな形になるのか、今後の成り行きが注目されます。
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