さようなら、JALの“クラシックジャンボ”

那覇空港でのJALの“クラシックジャンボ”(7月5日撮影)
昭和45年に1番機が就航して以来、39年間にわたり日本航空の顔として親しまれてきた、“ボーイング747-300(通称クラシックジャンボ)”が今月末で引退します。
ボーイング747型機は、それまでの旅客機の約2倍に当たる350~450人の座席数を持つ大型機の先駆けでした。昭和45年に羽田-ホノルル線でデビュー、沖縄が祖国復帰した昭和47年には、国内線で初めて、羽田-那覇線に就航、翌48年には、国内専用に開発されたB747SRが羽田-那覇線に就航しました。それ以来36年間、ジャンボジェット機は“羽田-那覇線の顔”として沖縄観光に大きく貢献してきました。
昭和63年から平成2年にかけては、最大で60機あまりのジャンボジェット機がJALに在籍、沖縄をはじめハワイ、グアム、サイパンのリゾートをはじめ、世界の空を飛び回りました。また、3年前の平成18年に沖縄で行われた『第3回世界のウチナーンチュ大会』では、2機の“クラシックジャンボ”をチャーターして、ハワイからの参加者の大量輸送にあたりました。
その“クラシックジャンボ”も、燃費が悪く、近年の地球温暖化問題や燃油高騰で出番が減り、現在では子会社のジャルウェイズが運行するハワイ路線でしか運行されず、国内線では羽田-那覇線で1日1往復しか運行されていません。また、クラシックジャンボの次世代機で、操縦がコンピュータ化され、機長と副操縦士の2人だけで操縦できるハイテクジャンボ機の異名を持つB747-400も燃費の悪さを理由に、国内線では羽田-那覇線や羽田-新千歳線などにしか就航しておらず、主力の羽田-伊丹・福岡線では経済性に優れたB777-200型が主流となっています。
その“クラシックジャンボ”の引退を記念して今月4日から5日にかけて、航空ファン向けのツアーが沖縄で行われました。
参加受付の開始から約2時間30分で350人の枠が完売したというこのツアーは、那覇空港と下地島空港の間を往復するチャーター便とし、下地島空港では離着陸訓練「タッチアンドゴー」が披露され、約40年にわたり日本の空を飛び続けたクラシックジャンボの姿を記憶に焼き付けるため、多くのファンが集まり別れを惜しみました。記念ツアーの舞台を沖縄にしたのも、永年沖縄と縁の深かったのが理由だったのでしょう。
36年間にわたり、沖縄の観光産業を支えてきたJALの“クラシックジャンボ”は、30日午後5:30に那覇を出発するJAL3946便が羽田-那覇線としてのラストフライトとなり、縁の深かった沖縄から旅立ちます。そして、JAL全体としては、国際線では現地時間の30日にホノルル空港を出発し、31日の午後3:30に成田空港に到着するジャルウェイズ73便、国内線は31日の新千歳発成田行きのJAL3042便がラストフライトとなり、39年間にわたる“クラシックジャンボ”の歴史を閉じます。
そして、“クラシックジャンボ”の引退により機長と副操縦士のほか、航空機関士が乗務する「3マンクルー機」は、日本の空から姿を消すことになり、また多数の計器類をチェックする航空機関士も、その役目を終えることになります。
沖縄もハワイも、多くの観光客が訪れる土地です。そんなリゾート地としての沖縄とハワイにとって縁の深かった航空機の引退は、沖縄観光、そしてハワイ観光の一つの歴史の終焉を意味するものと思います。
さようなら、JALの“クラシックジャンボ”。39年間ありがとう。
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