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2008年12月10日

沖縄本島内路線バス、12月22日から値上げ。

沖縄本島内で路線バスを運行している琉球バス交通、那覇バス、東陽バス、沖縄バスの4社から申請されていた運賃値上げがきのう、国土交通大臣から申請通り認められ、12月22日から値上げされることになりました。昭和63年以来、10年ぶりの値上げです。
4社は今年9月、燃料の軽油価格に加え、バッテリーやタイヤなどの部品価格も高騰、車両の老朽化による整備費の増加に加え、乗客のバス離れで運賃収入も減っているということを理由に、国土交通省に運賃の値上げを申請していました。
その内容は、1㎞当たり上限運賃の平均値上げ率は、琉球バス交通が18.6%、沖縄バスが18.1%と高く、東陽バスが15.8%、那覇バスが11.4%と、4社とも大幅な値上げとなっています。那覇市内均一ゾーンの運賃は現行の200円から220円に、市外線(対㎞運賃適用)の初乗り運賃は現行の140円から160円に、それぞれ引き上げられます。
一方で運賃改定に併せ、日曜・祝日は中学生以上の大人運賃適用者1人につき小学生以下の乗客3人までを無料にするサービス、これまで区間指定だった通学回数券の表示を金額表示に変更し、通学以外でも利用できるようにします。
沖縄本島内の路線バスは、前回の値上げ以降の10年間、経費節減のため東京など本土の事業者から中古で購入したバスを使ってきました。しかし、本土で約10年間走ってきた車両であり、また、市外線では中(後)の扉を使わないため、これを溶接で固定した上で座席を取り付けるなどの改造が行われたため、見劣りするのが印象的です。
この10年間でも業界再編が行われ、平成16年7月には旧那覇交通が、平成18年9月には旧琉球バスが、いずれも第一交通産業の傘下に入りそれぞれ那覇バス、琉球バス交通となりました。
また、平成15年8月には沖縄都市モノレールが開業、その中で那覇市の石嶺団地と沖縄都ホテル・ホテル日航那覇グランドキャッスルを首里駅・首里城経由で結ぶ路線など、中型・小型の車両を使うコミュニティバス路線も登場しています。
この10年間で、沖縄本島内の路線バスの事情は、大きく様変わりしました。
しかし、この春からの原油価格の高騰によるオイルショックの影響で、4社とも厳しい経営を強いられ、今回の10年ぶりの運賃値上げとなったものです。現在、沖縄県内でもガソリン価格は今日現在1リットル当たり110円と下がりましたが、部品などの諸経費は下がらないため、値上げすることになりました。
通勤に良く路線バスを利用しております私としては、コミュニティ路線が増えたこともあって、那覇市内均一ゾーンの範囲を縮小した上で、那覇市周辺などの都市に均一ゾーンを設けてそのゾーン内は160円の初乗り運賃で乗車できるようにすることや、本土と同じように“後乗り・前降り”制を広げていただくことを期待したいと思います。
昨今の世界的な大不況の中で値上げされる沖縄本島内のバス運賃。ガソリン価格が値下がりする中で、いっそうの客離れが懸念されるだけでなく、不況と物価高が同時にやってくるスタグフレーションが現実のものとなります。

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