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2008年11月24日

2008ゲーセン事情・第3次石油ショックの大津波を乗り越えて

11月23日は勤労感謝の日、そして“ゲームの日”。全日本アミューズメント施設営業者協会連合会など3団体が「人々が仕事や勉強の尊さをはっきり自覚しながら、遊びとしての“ゲーム”を楽しみ、“ゲーム”と生活との調和が感じられる」という意味で制定されました。この日、全国の主なアミューズメント施設では、様々なイベントが行われました。
ところでこの1年間、アミューズメント業界は“激変”の波にさらされました。大手事業者のセガ、ナムコが相次いで不採算店舗の閉鎖・売却のリストラに乗り出しました。今年の上半期、原油を始め食料品などの価格が高騰し、その影響で遊興費が真っ先にカットされ、採算の悪い店舗が相次いで閉鎖されたり、別の事業者に売却されたりするなど、業界再編の動きが活発になりました。これに追い打ちをかけるかのように、全国でジャスコやサティなどの大型ショッピングモールを展開するイオングループは、総合ショッピングセンター60カ所を閉鎖したり、食品スーパーに格下げしたりするというリストラ策を発表、ショッピングセンターに入居するゲームセンターにもいよいよ受難の時機が到来することになりました。
一方で、新たにオープンした商業施設に出店した施設もあります。
セガは10月に、長崎自動車が建設していた大型商業施設“みらい長崎ココウォーク”内に“セガワールド長崎ココウォーク”を出店、長崎自動車に路線バス1台を提供してもらい、子ども達にバス運転手の体験をしていただく企画が用意されています。
ナムコは4月25日に、琉球ジャスコが沖縄県中頭郡読谷村に整備した“イオン読谷ショッピングセンター”内に“ナムコランド読谷店”、10月2日には埼玉県越谷市に整備された日本最大のショッピングセンター“イオンレイクタウン”内に“ナムコランドイオンレイクタウン店”、そして10月31日には石川県かほく市に開業したイオンかほくショッピングセンター内に、“遊べる絵本の図書館”を併設した“ナムコランドイオンかほく店”をそれぞれ開業しました。不採算店舗をリストラしつつも新たな需要を掘り起こした取り組みがなされています。
セガ・ナムコが撤退した跡に、中堅の事業者が出店する動きも出ています。
9月23日に閉店した仙台市泉区の“セガワールド泉バイパス”は、東京に本社があるアムリードが買収し、“アミュージアム仙台店”としてオープンする準備が進められています。アムリードは、“アミュージアム”のブランド名で首都圏・近畿圏を中心に全国で27ヶ所のアミューズメント施設を運営しており、宮城県での出店は、大崎市にある古川店に続き2店目、全国では28店目となります。
また、同じく9月23日に閉店した長崎県佐世保市の“セガワールド大塔”は、岡山に本社があるアミパラが引き継ぎ“アミパラ佐世保店”として10月22日に営業を開始しました。アミパラは、地元・岡山県と広島県を中心に展開しており、九州には初出店だとのことです。佐世保市をはじめとする長崎県の北部では、中学生・高校生をはじめとするゲームセンター等の遊技・娯楽施設への入場制限が学校の生徒指導要綱で厳しく制限されているため、同店でも学生服等での入場を終日禁止、学校・警察による補導の対象としています。
また、客層を20代~30代にしぼる営業政策のために青少年の入場を厳しく制限している事業者にも規制緩和の動きが出ています。
首都圏で“ゲームシティ”というアミューズメント施設を7ヶ所運営しているシティエンターテイメントでは、埼玉県川越市に整備された大型ショッピングセンター“ウニクス南古谷”に“ゲームシティプラス川越店”を開業します。同社はこれまでの7店舗では“アダルト志向”のアミューズメント施設として、午後6時以前でも16歳未満の少年が保護者同伴なしで、また学生服着用の生徒の入店、特にメダルゲームゾーンではパチンコ店並みに18歳未満(高校生含む)全面立入禁止という、風営法以上に厳しい青少年の入場を厳しく制限していましたが、今回出店する店舗では、小さなお子様向け遊戯施設「遊キッズ愛ランド」をはじめ、幅広いアミューズメントを提供する、大型ショッピングセンター向けの新しい出店スタイルを目指すとのことです。“ゲームシティプラス川越店”は27日から営業を開始します。
同じく首都圏で“ウェアハウス”というアミューズメント施設を11ヶ所運営しているシチエでも、これまでボウリング・ビリアードなどを含むすべてのアミューズメント施設で、18歳未満の少年が営業施設に立ち入ることを全面的に禁止していました。しかし、8月12日に開業したさいたま市の“ウェアハウス三橋店”では、保護者が同伴し、かつ午前10時から午後6時までの時間帯に限って、入店を認めるようになりました。また、東京都足立区の保木間店でも、同様の規制緩和がとられ、東京都江東区の東雲店では、日曜日の午前10時から午後6時までの時間帯に限って、保護者同伴を絶対条件に18歳未満の少年の入店を認めています。この場合でも、警察の補導の対象にはなりませんが、18歳未満の少年のみでの入店はできません。また、保護者に対しては同伴の少年の保護者であることを確認するために、健康保険証の提示を求められることもあります。
第3次オイルショックの影響で閉店や他事業者への売却など、再編の動きが激しくなっているゲームセンター業界。原油価格の値下がりはあったものの、食料品など生活物資の高値は変わらず、また、米国初の金融危機の影響で、ますます不況は深刻化することが予想されます。10月から11月にかけても、ゲームセンターの閉店に拍車はかからず、すでにナムコは20日に“ナムコランドジャスコ大田店”(島根県太田市)を閉鎖したほか、30日には大阪の千日前店を閉鎖するとの発表があります。また、タイトーも10月31日に“セイタイトー前橋店”(群馬県前橋市)、11月19日に“ハロータイトー長沼店”(千葉市長沼区)を閉鎖、またアドアーズも30日で青森中央店をわずか2年足らずで閉鎖するとの発表がありました。
おりしも、10月1日に大阪・ミナミで16人が犠牲者となった個室ビデオ店の放火事件があり、また、さいたま市では出会い系喫茶で児童買春があったとして摘発されました。また、子供たちの学力低下も顕著であり、加えて昨年度の学校での暴力事件の数が過去最多となり、特に小学生の暴力事件が前年度より37%増え、低年齢化が顕著になったことから、学校やPTAなどの教育関係者や事業者から“8号営業”といわれるゲームセンター(特にメダルゲームゾーン)への18歳未満の入場制限強化のため、風営法や各都道府県の風営法施行条例の改正が要望されているものと思われます。いずれにしても、ゲームセンター業界の苦悩は続きます。

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