90回目の夏を制したのは、大阪桐蔭高校!
「90回目の記念大会に、強き大阪の野球が復活しました!全員野球の大阪桐蔭高校、17年ぶりの全国制覇です!!」
2日より甲子園球場で熱戦が繰り広げられていた『第90回全国高校野球選手権大会』はきのう、決勝戦が行われ、大阪桐蔭高校が常葉菊川高校を17-0でやぶり優勝しました。平成3年、沖縄水産高校に勝ち初出場初優勝して以来、17年ぶり2度目の優勝です。
おととい、守り合いの末浦添商業高校に勝った常葉菊川ナインでしたが、彼らを待っていたのは、大阪桐蔭高校の強力打線、そしてエース、福島由登投手でした。
常葉菊川はおとといの浦商との準決勝で、2回に9点を取ったものの、そのあとは伊波・山城のバッテリーの前に得点できませんでした。2回の9点にものをいわせて浦商に勝った常葉菊川でしたが、3回以降、伊波翔吾投手に無得点に抑えられたのが、決勝戦でも響きました。
1回表に大阪桐蔭は、奥村翔馬選手が今大会5本目となる満塁本塁打を打ったのを手始めに、常葉菊川の戸狩聡希投手を攻めます。その後も3回、5回とタイムリーで2点を追加、6回にも打者一巡の猛攻で6点、7回には一死一塁から4番萩原が3試合連続、自ら大会3本目の本塁打をライトスタンドへ運び、合わせて21本17点の猛攻を見せました。これに対し、常葉菊川は、福島投手の前に散発5安打。おとといの浦商戦で伊波投手から満塁本塁打を打った前田隆一選手も、6回1死満塁から伊波投手の打球をダイビングキャッチでセカンドライナー・ダブルプレーにした町田友潤選手も、福島投手の前には歯が立ちませんでした。すなわち、浦商戦の3回以降、1点も取れず、そしてきのう、大阪桐蔭・福島投手の前に1点も取れず。前田選手に満塁本塁打を打たれたあとに立ち直り1点も許さなかった伊波投手は、福島投手の完封を後押ししたのです。おとといの3回以降のピッチングが、伊波投手を今大会の最優秀投手の根拠に値するのです。きのうの決勝戦の実況を担当したABCの清水次郎アナウンサーさんも“沖縄の怪腕”と絶賛していました。
試合終了後の閉会式で、日本高野連の脇村会長も、沖縄の浦添商の活躍をたたえました。
90回目を迎えた今年の夏の甲子園は、北京五輪開催のため例年より5日早く、8月2日に開幕、90回記念として埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県、大阪府、兵庫県の6府県から2校出場し、55校が出場して、17日間の熱闘を繰り広げました。しかし、それでも北京五輪と一部日程が重なり、北京五輪が開幕した9日以降は、NHKのテレビ放送も教育テレビ、またラジオ放送もFMラジオ(モノラル放送)が主となり、まさ、ABCテレビも北京五輪放送のため11日は午後1時以降、また浦添商と慶應義塾高校との準々決勝が行われた15日は終日、高校野球を放送できませんでした。このため、ファンの関心が北京五輪に流れていったという印象もあります。
平成20年8月18日午後4時、バックスクリーン上のファンファーレ隊によるファンファーレが、甲子園に響き、6月14日の沖縄大会開幕から約2ヶ月間にわたって繰り広げられてきた“90回目の高校球児たちの夏”は、幕を閉じました。しかし、地方大会で敗れた学校はすでに、1・2年生で新しいチームを結成して練習に励んでいます。来年春の選抜大会への道となる沖縄県の秋季大会は、9月13日から開幕、“81回目の春の選抜大会”そして“91回目の高校球児たちの夏”への道が、まもなく始まろうとしています。


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