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2008年1月31日

これほどハンドボールがクローズアップされることとは!?

“中東の笛”問題などで何かと物議を醸したハンドボールの北京五輪アジア地区予選の再試合が29日と30日の2日間、東京の国立代々木競技場第1体育館を舞台に、男女とも日本と韓国の間で争われ、男女とも韓国が日本を破って北京五輪への切符を手にしました。
ところでこれほど日本でハンドボールというスポーツがクローズアップされたことはありませんでした。日本では、ハンドボールはマイナーなスポーツで、毎年年末にNHK教育テレビで、ハンドボールの全日本総合選手権大会の男子決勝戦が全国ネットで放送されるだけでした。(ちなみに昨年は男子は大同特殊鋼、女子はオムロンがそれぞれ優勝しました。)
しかし、沖縄、とりわけ浦添市では、小学校から高校まで、ハンドボールの強い土地柄です。
今から6年前の平成14年の春、全国高校選抜大会の女子で陽明高校が全国制覇したのが沖縄のハンドボール黄金時代の始まりでした。
平成15年の春、全国高校選抜大会の女子で浦添高校が準優勝、男子で興南高校が優勝、夏のインターハイでも男子の興南高校が優勝しました。そして全国中学校大会でも、神森中学校が優勝、同じ浦添市の仲西中学校が準優勝しました。事実上の両校優勝だけに、両校の3年生部員は高校の争奪戦となりました。
平成16年、浦添市は“ハンドボール王国”を宣言しました。
平成17年、男子の興南高校が全国高校選抜大会、インターハイ、そして岡山国体ですべて優勝して3冠を達成、高校チームとして30年ぶりに全日本総合選手権大会に出場することができました。また女子の陽明高校も全国高校選抜大会で3年ぶりのV奪回、浦添市の“ハンドボール王国”をアピールしました。
平成18年、男子の神森中学校が3年ぶりに全国大会で優勝。神森中学校は昭和54年にも初優勝しており、大会史上最多の4回目の優勝となりました。そして男子の興南高校はインターハイ連覇を果たしました。
そして昨年、沖縄県出身のハンドボール選手、田場裕也さんが“FC琉球ハンドボールチーム”を発足させましたが、男子の興南高校はインターハイで2回戦で敗退、女子の陽明高校も準々決勝で敗退しました。今年はV奪回へ向けての奮闘が期待されています。
毎年、7月下旬にインターハイ全国大会の開幕が迫ると、沖縄県内では、ハンドボールに注目が集まります。2年後の平成22年には、沖縄県でインターハイ全国大会が開催されることになっており、選手強化の取り組みがなされています。
さて、全国的にハンドボールが注目されたのは、昨年の9月に愛知県豊田市で開催されたハンドボールの北京五輪アジア地区予選で、クウェートやヨルダンなどの中東勢と日本・韓国の極東勢が試合をしたときに、国際ハンドボール連盟(以下“国際連盟”といいます)が審判団を用意したにもかかわらず、アジアハンドボール連盟(以下“アジア連盟”といいます)が用意したヨルダンなどの審判団に変更され、クウェートと韓国の試合では韓国の選手が開始2分で退場させられたりするなど、中東勢に有利なジャッジがなされ、これに日本と韓国が国際連盟に直訴したところ、アジア連盟のずさんな大会運営が問題視されて、9月のアジア予選を無効とし、国際連盟の管轄下でアジア予選をやり直しをすることになったからです。このアジア連盟は、クウェートの王族が実質的に支配しているため、中東勢に有利なようにする不公平な判定をされては、全国的にハンドボールの街として知られる浦添市の職場に勤務する私にとっても腹が立つことです。
今回のやりなおしアジア予選で、日本代表チームには沖縄県出身の選手も出場しました。女子では浦添高校出身で現在オムロンで活躍している佐久川ひとみ選手、那覇西高校出身でスペイン・マラガで活躍している金城晶子選手、陽明高校出身で現在オムロンで活躍している東濱裕子選手が、また男子では現在湧永製薬で活躍している東長浜秀作選手が出場しました。地域の先輩方が出場するとあって、沖縄でも盛り上がりました。
29日と30日に東京の国立代々木競技場第1体育館で行われたアジア予選の再試合には、1万人以上のファンが詰めかけました。韓国からも2000人の応援団が駆けつけました。テレビ中継もNHKBS1が生中継し、総合テレビでも深夜に録画で放送しました。
残念ながら男女とも韓国に敗れ、日本は女子が3月に、男子が5月に行われる世界最終予選に回ることになりましたが、試合は国際連盟のもとで適正に行われたものと思われます。
これに対して、アジア連盟では、日本と韓国の両方を除名処分にするという対抗措置をとろうとしています。
イスラム教の強いクウェートの王族に牛耳られたアジアハンドボール連盟。ここにもイスラム教の国の厄介ぶりを感じました。こんな不公平な運営をする競技団体は死滅してほしいと思います。こうなったらアジアハンドボール連盟の分裂もやむを得ないと思います。
今回のやりなおしアジア予選が、日本のハンドボールの発展とアジアのハンドボールの正常化の礎になることを祈ります。

そこで、このブログをご覧の皆様へのアンケート。質問は2つ用意しました。
Q1.ハンドボールの日本代表チーム、最終予選で五輪への切符を獲得できると思いますか?(男子・女子ごとにお答えください)
・絶対に北京へ行く!
・微妙
・無理
・どちらともいえない
Q2.今後、アジアのハンドボールの健全化のためにどんな処置が適当だと思いますか?
・今のアジア連盟を解散させ、国際連盟のもとで新たにアジア連盟を設立する
・アジア連盟を西アジアと東アジアに分裂させる
・今のアジア連盟で十分
・わからない・どちらともいえない
回答はそれぞれの選択肢の中から一つをお選びください。また、コメントのある方はコメント欄にお書き込みください。

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2008年1月24日

NHK橋本元一会長、きょうでお役目ご免。

NHKの橋本元一会長が、きょう24日で3年間の任期を終え、退任します。
平成17年1月25日、東京のNHKホールで行われた『NHK歌謡コンサート』の生放送で、小林幸子さんが前の年の『紅白歌合戦』で着用する予定だった“幻の豪華衣装”を披露し、『いそしぎ』を歌い、観客席からの大きな拍手に小林さんが笑顔で応えていた、その同じころ、海老沢勝二前会長が前の年の『紅白歌合戦』の過去最低の視聴率をはじめ、一連の不祥事の責任をとられて辞任し、その後任に橋本元一会長が就任しました。
橋本会長の3年間は、失った視聴者の信頼回復との戦いでした。
一時期、受信料支払い拒否世帯が100万世帯を超えたときもありました。しかし、それでも番組面でよい番組をヒットさせました。
中でも好評だったのが、一昨年、昨年と半年間に渡って火曜日の午後11時に放送した『サラリーマンNEO』や、月1回放送の『ケータイ大喜利』、元日未明など年6回放送のさだまさしさんのラジオDJ風の番組、一昨年の連続テレビ小説『純情きらり』、昨年の連続テレビ小説『どんど晴れ』、外資系投資ファンドによる企業買収をドラマにして放送文化基金賞など数々の栄誉を得たドラマ『ハゲタカ』などでした。
これら数々のよい番組の製作・放送を通して現場ががんばった結果、受信料の支払いを再開した視聴者も徐々に増え、受信料支払い拒否世帯数は約71万2000件にまで減ってきました。
しかし、NHKの経営委員会は、橋本会長の留任を認めませんでした。橋本会長が、NHKの改革に後ろ向きな姿勢を嫌ったからでした。
4日の新年のあいさつで、橋本会長は「根拠を明らかにしない批判に心の底から憤りを感じます。」と語りました。
私は、あれだけよい番組を製作して放送して、その上受信料の支払いを再開した視聴者も増え、さらには昨年度上半期のゴールデンタイムの平均視聴率(関東地方)で、FUJI-TVに続いて2位になったのに、橋本会長がやめなければならないのか、無念の思いがします。経営委員会が橋本会長を更迭したとしかいえません。私も橋本会長の新年の挨拶での発言を支持しています。
ここで、この記事を書く前に皆さんにお願いしたアンケートの結果をお伝えします。
Q3.「橋本会長の3年間で、NHKはよくなったと思いますか?」については、
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Q4.「橋本会長のNHK改革は充分と思いますか?」については、
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上記のような厳しい結果が出ており、橋本会長に対して「ヤメロ!」という批判が多かったのでしょうか?
ところが、橋本会長の任期満了を前に、思わぬショッキングな出来事がありました。
1月18日、NHKの2人の報道記者と1人の地方局勤務チーフディレクターが「某外食産業が回転すしチェーンの運営会社を買収し、傘下におさめた。」というスクープニュースが入ったのを悪用して、買収された企業の株を買うという、インサイダー取引をやったという、証券取引法違反事件を起こしていたのが発覚してしまいました。事件を起こした記者らは、放送の約20分前にニュース原稿を閲覧する端末でこのニュースを知った後、急いで自宅に戻り、インターネットでその回転すしチェーン運営会社の株を買い、その翌日に大幅に値上がりしたところを売り、総額106万円もの利益を上げていたということです。
こうした事件を受け、視聴者コールセンタには578件もの抗議の電話が殺到し、あれだけ橋本会長のもと、全組織をあげて回復した信頼が、橋本会長の退任を目前にして一瞬にして崩れたのでした。せっかく約71万2000件にまで受信料支払い拒否世帯数が減ってきただけに、今後、受信料支払い拒否が増える懸念もあり、誠に残念です。
職員のインサイダー取引事件を受け、橋本会長は21日、記者会見で辞意を表明、これを受け22日には10人の理事の内2人が辞任しました。残る8人の理事についても進退伺いを預かっています。記者会見での橋本会長は、『水戸黄門』の“葵の紋所”を突きつけられ、そして『クイズ・タイムショック』の12問中6問できなかったときのお仕置き“トルネードスピン”を食らったような表情でした。まさにそれこそ
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というところでしょうか。しかし、自民党の電気通信調査会は、NHKの理事全員の“総辞職”を求めています。また、きょうはNHKの臨時経営委員会が行われます。
橋本会長の後任には、元某ビールメーカーの会長だった、福地茂雄さんが就任します。19年ぶりに外部からの起用となった福地さんは、自民党・阿部前首相よりの人間であるだけに、橋本会長が怠っていたNHK改革に拍車をかける方針で、NHK内部からの反発も予想されそうです。はたしてどんな3年間になるのでしょうか?

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2008年1月 7日

2008年の日本が動き出しました。

1月4日、正月三が日も終わり、平成20年、西暦2008年の日本が動き出しました。
NHKの連続テレビ小説『ちりとてちん』も、年末年始特別編成があけ、4日から後半のストーリーが始まりました。しかし、4日は金曜日で、6日の日曜日まで休みという人も多く、本格的に動き出すのは7日の月曜日からになるようです。
しかし、経済界においては、きつい1年の始まりとなりました。
東京証券取引所では4日、大発会が行われ1年の取引が始まりました。
日本では4日から始まりましたが、欧米ではすでに2日から経済が動き始めています。日本時間ですと2日の夜からになります。
2日のニューヨーク原油先物市場で原油価格がついに1バレル=100ドルの大台に乗りました。日本が正月休みとなっている2日、3日の間に、円相場は急激な円高になりました。そしてニューヨーク株式市場もダウ平均株価、NASDAQ株価指数ともに下落の幕開けとなりました。
そして迎えた4日の大発会。正月休みの間の海外市場の急変をもろに受け、今年最初の取引は全面安の展開となり、日経平均株価は一時、765円値下がりしました。結局、日経平均株価は去年の年末より616円37銭安い14,691円41銭、東証株価指数、トピックスは、63.77下がって1411.91で取り引きを終えました。年の初めの取り引きで株価が値下がりしたのは7年ぶりのことで、大発会の東証株価指数の下げ幅としては、東証が戦後、取り引きを再開して以来最大となりました。なお、4日は大発会のため、取引は午前中で終わりました。
昨年の1年間で、原油の値段は急激に高くなり、その影響で、ガソリンなど石油がからむ商品の値段も値上がりしました。また、石油に変わる新しいエネルギーの開発競争も激しくなり、そのために、小麦やサトウキビなど、バイオアルコールの値段も値上がりしました。これに伴って、昨年は6月のマヨネーズを皮切りに、食パン、カレールー、ハム・ソーセージ、ツナ缶、食用油、冷凍食品、コーヒー、タクシー運賃などと、私たちの生活に欠かせない食料品の値上げが相次ぎました。また、お菓子も内容量を減らして実質値上げ、そして今月、インスタントラーメン、来月もビール系飲料が値上げされるなど、生活物資の値上げは止まりません。また、住生活グループ(INAX・トステム)もシステムキッチンやシステムバスルームなどの住宅設備機器の価格を3月に値上げすると発表しました。同グループは昨年の3月にも一度値上げしたそうですが、鉄などの素材価格が高騰したため再度値上げすることになったそうです。そして航空運賃も4月からさらに値上げされる予定で、約4年間続いた景気拡大も、労働者にその恩恵が回らないまま終止符を打ち、景気後退局面に入りそうです。
あれだけの物価高となると、1970年代の石油ショックの悪夢がまた襲ってくるという感じがします。
昨年は米国の低所得者向け住宅ローン(いわゆる“サブプライムローン”)の焦げ付きが影響し、円高・株安の傾向が高まりました。
その結果、これまで団塊の世代の大量退職で採用数を増やしている企業も、大量採用とは一転して採用抑制に向かうのではという危機感が伝わってきそうです。また、今春闘で賃上げを予定していたのを撤回し、引き続き賃上げ抑制基調になるのではと思われます。
平成3年にバブルが崩壊したのをきっかけに、日本経済は約10年以上にわたり長期不況に陥りました。長引いた不況で企業は新卒採用の大幅な抑制や中高年社員の希望退職者募集に加え、年功序列型賃金から成果主義型賃金への移行、中堅・若手社員の子会社への出向、派遣・契約社員・外部委託の有効活用など、ドラスティックな雇用調整を行いました。その結果、雇用構造はごく少数のエリートと大多数のワーキングプアに二分化されました。
3年前から景気は回復してきましたが、企業は「国際競争力を強化するため」賃上げは行わず、業績回復の分はボーナスの増額で労働者に報いる方針をとりました。
そして、5日の新聞に、こんな記事が載っていました。
国土交通省が、旅客機の一般の客室乗務員に限って認めていた業務委託を見直し、チーフパーサーも含め客室乗務員全員を別会社に業務委託することを認める方針を決めました。
燃料費の高騰や競争の激化で航空各社はコスト削減が急務となっており、客室乗務員の全員委託が可能になれば、航空会社が委託先として新たに設立した別会社で雇用するなど人件費削減を図ることもできます。ただ、客室責任者の委託で、社員と同様に利用客の安全を確保できるか不安の声も予想されます。
日本航空・全日空の2大航空企業グループは、路線の需給バランスを考慮して、小型機を運航する路線を低コストの別会社で運行しています。JALグループは9社、ANAグループは6社の運航会社があり、それぞれの会社が客室乗務員を雇用し、訓練や乗務までの業務全般を行っていますが、客室乗務員の全員委託が可能になれば、傘下の運航会社の客室乗員部門を切り離してグループで1社に統合し、採用から訓練、乗務までのすべてをこの会社に集約して、グループの運航会社が業務委託することができます。この方法ですと、採用や訓練などを1社で行え、グループの運航会社の間で客室乗務員を融通することもでき、客室乗務員の効率的な運用ができるようになると考えられます。JALグループは来年度にも傘下の航空会社の整備部門と整備子会社4社を統合して整備専門の子会社1社を設立し、グループ各社の整備部門を集約する方針だそうです。
NTT東西も同じです。NTT東西が2グループ合わせて約11万人規模の転籍・賃下げを行った“第1次構造改革”から6年目になりました。
昨年から“団塊の世代”の定年退職が始まり、長期不況を背景になりふり構わずリストラに走った企業でも、技術の継承を目的として新規採用を増やすようになりました。
しかし、NTT西日本はそうはいきません。NTT西日本では、事業の先行きが不透明であることを理由に、本体の採用は必要最小限の幹部候補生に限り、また、西日本広域の移動を伴うことを条件とし、中堅技術系社員は広域設備系子会社(NTTネオメイト)が、また技術系現業労働者は地域現業子会社ではなく、広域設備系子会社の下に、東海・北陸・関西・中国・四国・九州の6ブロックごとにサービス孫会社を設置してその孫会社で、また、システムエンジニアについては、ブロック代表子会社の下に“アイティメイト”というシステムエンジニア派遣孫会社を設置してその孫会社で、それぞれ雇用する方針を採っています。“孫会社”で契約社員として採用し、地域現業子会社に派遣すれば、安い賃金で使える上、その“孫会社”が役割を終えたとNTT西日本本体が判断したら孫会社を解散し従業員を整理解雇することができます。
さらに、NTT西日本では今年7月にグループ再編を予定しており、傘下の地域現業子会社16社を各ブロックごとに“宅内サービス業務を行う子会社”と“それ以外の業務を行う子会社”に再編する検討を始めています。また、現在地域現業子会社に出向扱いとなっている30代、40代の社員についても50歳を待たずに一気に転籍させ、これと引き換えに地域現業子会社の定年を65歳に引き上げることも検討中だといいます。
“小泉構造改革”がもたらした、“ごく少数のエリート”と“大多数のワーキングプア”に二極化された日本の労働者、いま、石油や穀物などの値上がりを受けた物価高が、特に“大多数のワーキングプア”を襲おうとしているのです。

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2008年1月 2日

NHKは“視聴率”云々で番組の評価付けをするな!

きのうは番組を見終わった直後の時点での感想をお話ししましたが、『紅白歌合戦』の視聴率が発表になりましたので、その続きを話します。
昨年の大晦日に放送された『第58回NHK紅白歌合戦』の視聴率が、ビデオリサーチ社から発表されました。
関東地方の視聴率は、7:20~9:25PMの第1部が32.8%、9:30~11:45PMの第2部が39.5%でした。1部は前年を上回り、2部はわずかに下がりました。
また、笑福亭鶴瓶さんの地元である関西地方の視聴率は、7:20~9:25PMの第1部が33.2%、9:30~11:45PMの第2部が39.5%で、1部、2部ともに前年を上回りました。
民放の裏番組の視聴率は、TBS-TV系の『K-1』(8:30~11:00PMの第2部)が14.7%、NIHON-TV系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」が12.4%、FUJI-TV系「ジャンクSPORTS」(第1部)が11.8%、TV-ASAHI系「よゐこ無人島0円生活」が11.8%で、各局とも2桁を記録しました。
第1部の視聴率が上がったのは、9:15PM頃のZARDの坂井泉水さんの追悼フィルムコンサートの時に視聴率が伸びたものと考えられます。
ここ数年、ヒット曲が少ないために、番組制作スタッフにとっては思うような番組作りが難しくなっています。そんな中で、三溝敬志プロデューサーは、苦労して仕入れてきた“素材”をうまく料理して、“歌の力・歌の絆”をテーマにした、格調高い音楽番組を届けることができたと思います。
番組は、無駄な応援合戦やバラエティーコーナーなどの無駄な演出をやめ、“歌の力・歌の絆”のテーマのもとに、56組の熱唱に徹し、また、ZARDの追悼フィルムコンサートや小椋佳さんと美空ひばりさんの競演など紅白の対戦と関係ない特別企画コーナーを取り入れ、そして最後の4曲は昨年8月になくなった阿久悠さんの作品で締めくくるなど、1年の締めくくりに腰を据えてじっくり楽しめる番組になりました。ただ、大トリの五木ひろしさんの後に、SMAPの『世界に1つだけの花』の出演者全員での大合唱は「SMAPの大トリの横取りではないか」という問題点もありました。
“YAHOO!意識調査”で「2007年のNHK紅白、2006年と比べてどうだった?」というアンケートを行っていますが、2日10:47PM現在で10万票を超える回答が寄せられており、その約45%が「おもしろかった」という評価を下しています。その根拠としているのが、やはり笑福亭鶴瓶さんの司会ぶりでした。
鶴瓶さんはNHKの『鶴瓶の家族に乾杯』(総合テレビで毎週月曜日8:00PM)で全国各地を旅しています。そこで出会った人々の思いを胸に臨んだことが、視聴者から高く評価されたと思います。今年もまた全国各地を旅しますが、行く先々で「白組優勝おめでとう」「紅白見たよ」と声をかけられることになります。
『紅白歌合戦』の評価付けをする上でもう一つ考えなければならないのが、放送後の影響力です。“57回紅白”では、秋川雅史さんの『千の風に乗って』が、紅白放送後に大ヒットし、クラシックで初めてヒットチャートの年間1位になりました。秋川さんが一大スターになったのは、『紅白歌合戦』、そして“公共放送NHK”のおかげなのです。
NHKは“視聴率”云々で『紅白歌合戦』の評価付けをしてはいけません。視聴率に振り回されることなく、放送後の影響力にも目を向けるべきだと思います。今回のような“格調高い番組”を作って、受信料を払っている視聴者が満足する番組を放送していかなければなりません。それが“公共放送”なのだから。

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2008年1月 1日

2008年の1発目もやっぱり、紅白!

新年あけましておめでとうございます。
北京五輪の年、平成20年が始まりました。昭和から平成に替わって、ちょうど20年目になるわけです。
昨年は、沖縄では沖縄戦の集団自決をめぐっての教科書検定問題に揺れ、また、全国でお菓子など食品の品質偽装問題にも揺れた1年でした。
迎えた今年は、原油や小麦など素材価格が値上がりし、様々な品物の価格が値上がりすることが予定されています。長く続いた景気も、労働者に恩恵のないまま終焉を迎え、不況になろうかと思われます。1970年代のオイルショックが、再び訪れようとしています。みなさんはどんな思いで新年を迎えられたのでしょうか?

前置きはこのくらいにして、昨年も『K's COCOLOG』をご愛顧いただき、ありがとうございました。昨年は秋から、『@nifty投票』のシステムを使ったアンケートも取り入れた企画を用意しました。その結果、多くのアクセスをいただきました。改めて御礼申し上げます。
4年目となる今年もまた、最初は昨年の『紅白歌合戦』の話からです。

“歌の力・歌の絆”をテーマに繰り広げられた『第58回NHK紅白歌合戦』、ご覧になりましたか?
“歌の力・歌の絆”というテーマにふさわしく、選ばれた56組の歌手は、私たちの心に残る歌声を精一杯聞かせていただきました。
テレビやラジオの放送番組を作るためには、まず、テーマを決めて、それに見合った出演者を“素材”として確保しなければなりません。
番組制作の総指揮を任された三溝(さみぞ)敬志プロデューサーは、「日本一、権威ある歌番組として愛されるようにしたい」と説明。内容については「視聴率を取るため何かをするのはやめる。30代後半から50代までの大人がじっくり聴ける紅白、格調高い紅白にしたい」としました。
三溝さんは昨年の紅白歌合戦のテーマとして“歌の力・歌の絆”を掲げました。そして、NHKの音楽番組担当スタッフが、このテーマに見合った出演者の確保に東奔西走しました。
司会者は、紅白ともに男性で、紅組は中居正広さん、白組は笑福亭鶴瓶さんを起用しました。私は、紅組は宮崎あおいさんまたは比嘉愛未さん、白組は木村拓哉さんを希望していました。
12月2日に出場歌手の発表がありました。その数、紅組29組、白組27組、合計56組、156名は過去最多です。その中でもグループで一番多かったのは、AKB48の48人、モーニング娘。など3組合同で23人と、紅組が大多数でした。これだけの“素材”を集めるだけでも、スタッフの苦労がわかります。
その後発表された曲目では、出演する歌手の方が、“公共放送NHK”の“歴史のある格調高い歌番組”に出演させていただく栄誉と、1年間応援していただいたファンの方への感謝の気持ちを込めようと、歌う曲目も“紅白”用にアレンジして演奏するという意気込みを感じました。まさに、スタッフが苦労して集めた“素材”が、輝きを増しているようでした。
また、紅白歌合戦では、紅白両軍の対戦とは別に企画コーナーを用意しました。NHKの『みんなのうた』でヒットした『おしりかじり虫』のパフォーマンスや、今年5月に死去したZARDの坂井泉水さんのフィルム&ライブコンサートの中継、小椋佳さんと美空ひばりさんの合体歌唱『愛・燦々』、そして当初発表にはなかった、大トリ終了後の『世界で1つだけの花』の大合唱が用意されました。
さらに紅白歌合戦では、紅組・白組どちらがよかったかをデジタルテレビで見ている視聴者に問いました。デジタルテレビの双方向機能や、外出先のワンセグテレビ、そして携帯サイト(5万人の定員あり)で審査に参加できます。審査は、番組中に3回行い、その合計の票数で決定され、東京タワーのライトアップの光の色で最終結果をお知らせします。
昨年、NHKは放送文化基金賞に輝いたドラマ『ハゲタカ』や、連続テレビ小説『どんど晴れ』、ヤングアダルト向けのコント番組『サラリーマンNEO』など数々の番組に取り組んできました。その結果、午後7時~10時のゴールデンタイムの視聴率で、FUJI-TVに次いで第2位になりました。一連の不祥事を受け信頼回復のために、スタッフが汗して取り組んだ結果です。
その1年間のNHKの取り組みの集大成が『紅白歌合戦』。1年の最後の日の大晦日の夜に、選ばれた歌手の皆さんによるステージショーを東京のNHKホールで上演し、その評価を視聴者に問うというものです。番組について視聴者の評価を即時に問える番組、そこに『紅白歌合戦』の意義があります。
きのうの紅白、最大のポイントは白組司会の笑福亭鶴瓶さんが何かハプニングでもしでかすか、というところでした。鶴瓶さんはNHKで『鶴瓶の家族に乾杯』というNHKらしいバラエティ番組で日本全国のすてきな家族に出会う“ぶっつけ本番”の旅を繰り広げており、そこで出会った家族のためにも上品な司会をと心がけていました。その鶴瓶さん、3年前に民放の27時間テレソンで、深夜の時間帯でしたが、裸になったあげく局部を露出するというハプニングがありました。『紅白歌合戦』では、鶴瓶さんが何かハプニングでも起こすのではと、演出スタッフの間で懸念されていました。
しかし、鶴瓶さんはところどころで『家族に乾杯』で出会った家族のことについても話され、彼らのためにもよい司会を、という意気込みを感じさせてくれました。その結果、視聴者の投票結果は白組に軍配を上げました。最後までハプニングがあるのかと心配されていましたが、何のハプニングもなく、最後に銀色のテープが舞って番組が無事に終わったのを見てほっとしました。
肝心の歌合戦ですが、午後10時を過ぎると、“歌の力・歌の絆”というテーマにふさわしく、人の心に響く楽曲が並び、三溝プロデューサーさんがめざした、“格調高い音楽番組”にふさわしい味付けになりました。視聴者にじっくりと楽曲を聴かせるという味付けに、鶴瓶さんの渋い司会が相まって、最高の味付けができたと思います。紅白の演出スタッフは、ここで“プロフェッショナル魂”を見せていただきました。
逆に紅組は中居正広の司会起用が失敗、そしてハロプロ・AKB48の起用も敗因だったと思います。紅組の司会は女性に限ると思います。
私は、『紅白歌合戦』を通じて、番組に必要な素材を確保し、それを料理して上演し、視聴者の評価を得るというのに、関わる人たちの苦労を学びました。歌もまた、料理なのです。NHKのスタッフの皆さん、ごっつあんです!

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