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2006年2月27日

トリノ五輪閉幕、2010年のバンクーバーへ。

17日間にわたって熱戦を繰り広げた『第20回オリンピック冬季競技大会』(以下「トリノ五輪」と言います。)が、トリノ市内のコムナーレ競技場で今朝行われた閉会式で閉幕しました。112人の選手をつぎ込んだ日本選手団は、フィギュアスケート・女子シングルの荒川静香選手の金1個だけとなりましたが、この金メダルはまさに値千金の金メダルでした。
今回のトリノ五輪では、日本勢の不振が目立ちました。ジャンプ・ノーマルヒルの原田雅彦選手が体重がわずかに200g足りずに失格を食らったのに始まり、スピードスケートやスキー競技でメダルに手が届かない状況が続きました。
なかでも、わずかにメダルに手が届かなかった4位入賞も多く、スピードスケート500m男子の及川佑選手、スピードスケート500m女子の岡崎朋美選手、フィギュアスケート女子シングルの村主章枝選手、アルペンスキー回転男子の皆川賢太郎選手、5位入賞のフリースタイルスキー・女子モーグルの上村愛子選手など、あと一歩でメダルを逃した選手も多かったでした。しかし、皆川賢太郎選手は、メダルにはわずか0.03秒及ばなかったものの、半世紀前の猪谷千春選手が回転競技で銀メダルに輝いて以来の入賞という快挙でした。それも湯浅直樹選手も7位入賞。日本人がアルペンスキーで2人も入賞するのは快挙です。胸を張って日本にお帰りください。ちなみに、猪谷さんは表彰式でメダルを授与しましたが、金・銀・銅すべてオーストリアの選手に持って行かれてしまいました。
今大会でもう一つ注目されたのがカーリング。4勝5敗で準決勝に駒を進めることはできませんでしたが、カナダやスイスの強豪を倒したのは立派でした。このおかげで、東京のカーリング教室は9月まで予約でいっぱいだとか。そしてカーリング映画も満席が続いているとか。このカーリングブームをトリノ五輪で終わらせてはいけません。
今回のトリノ五輪を私なりに総括してみますと、全般的に世界の壁は厚いという実感を感じました。おまけに民放テレビやスポーツ新聞を中心にしたメディアが騒ぎすぎて、とりわけ某民放テレビが取材締め出しを食らうと言うこともありました。また、“シンボルアスリート”制度と称して、選手をCMに起用することにより、五輪の商業主義加速が懸念されるなどの弊害も出てきています。
平成18年2月27日午前6:07、コムナーレ競技場の高さ57mの聖火台で燃え続けてきた聖火は消え、全世界の注目を浴びたトリノ五輪は幕を閉じました。次回の『第21回オリンピック冬季競技大会』は、カナダのバンクーバーで平成22年2月に開催される予定です。そのとき、安藤美姫選手は22歳、浅田真央選手は19歳になっています。

2008年の北京も、オリンピックはNHK。その感動はあなたの受信料から。

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2006年2月26日

トリノの女神、荒川静香にキスをする。

『第20回オリンピック冬期競技大会』(以下「トリノ五輪」と言います)、フィギュアスケート女子シングルで、日本の荒川静香選手が、コーエン(米国)、スルツカヤ(ロシア)の並み居る強豪を抑え見事金メダルを獲得しました!善戦しながらもメダルに手が届かなかった日本選手団の初めてのメダルは、値千金の金メダルでした。
代表選考で、何か不自然なことがあったという疑惑もありましたが、安藤美姫さん(中京大中京高校)、村主章枝(すぐり・ふみえ)さん(AVEX)、荒川静香さん(プリンスホテル)の3人は、日本の代表らしき演技を見せてくれました。
しかもNHKでの放送。実況は2年前のアテネ五輪・体操男子団体で最後に「栄光への架け橋だ!」の名実況で日本チームの金メダル獲得の瞬間を実況した、NHKの刈屋富士雄アナウンサーさん。
荒川選手は、ショートプログラムでは3位で、金メダル争いはコーエン、スルツカヤ両選手の一騎打ちと予想されていました。しかし、両選手とも回転ジャンプで着地に失敗し転倒。これに対し荒川選手は、開会式の最後で演奏された「トゥーランドット」を使用し、上体を反らしたイナバウアーからの3-2-2回転の3連続ジャンプを決めるなど安定した演技で観客を総立ちさせました。
荒川選手は191.34点で首位に立ち、メダル獲得が確定して、いよいよ迎えたのは最後のスケーター、スルツカヤ選手の演技、演技が終わり、採点の結果が出るまで、「果たして優勝は荒川か、スルツカヤか?」「日本人初のフィギュアの金メダリスト誕生か、それともロシア勢4種目完全制覇か?」………。中盤の3回転ループで尻もちをついたのが響いて得点が伸びず、3位。平成18年2月24日午前6:54、「トリノ五輪の女神は、荒川静香にキスをしました。荒川静香、アジア選手で初めての金メダル獲得です!アジア選手で初めて、冬の五輪フィギュアスケートの頂点に立ちました!」という刈屋富士雄アナウンサーさんの実況のもと、荒川静香選手の優勝が決まりました。スルツカヤ選手はグランプリファイナルで浅田真央選手に敗れたのに続き、トリノ五輪でも日本人選手に敗れてしまい、ロシア勢4種目完全制覇ならず。しかも転倒という自滅という負け方。ショートプログラムで首位に立っていたコーエン選手も同様に自滅という負け方で、米国勢女子シングル3連覇の夢をたたれました。
112人の選手団を送り込んだ日本選手団は、これまでメダルに手が届かなく、苦戦を強いられていました。中にはスピードスケートの男子500mでわずか0.05秒及ばなかったなど、わずかの差でメダルを逃すこともありました。そんな中、トリノ五輪日本選手初(おそらくこれが唯一だと思いますが)のメダリストとなった荒川選手の金メダルは、日本のフィギュアスケート史上どころか、アジアフィギュアスケート史上でも初めての五輪の金メダルということで、地元・イタリアをはじめ外国のメディアも高く賞賛していました。中でも米国の新聞『ニューヨークタイムス』はもとより、米国でトリノ五輪を独占放送しているNBCも、表彰式で君が代が流れて日本の国旗が掲揚されるところまで放送したほどでした。
2年前のアテネ五輪・男子体操団体で、日本の富田選手が鉄棒でフィニッシュを決めようとしたとき、刈屋さんの「栄光への架け橋だ!」の名実況で日本チームの金メダル獲得の瞬間が、NHKの電波に乗せて早朝の日本の茶の間に伝えられました。それから1年半、トリノ五輪・フィギュアスケート女子シングルでも、刈屋さんの名実況でフィギュアスケートでの日本人初、いやアジア選手初の金メダリスト誕生の瞬間が、公共放送・NHKの放送を通じて生中継されました。NHKの受信料で支えられている信頼と長年の実績が、このトリノ五輪・フィギュアスケート女子シングルで証明されたことになります。やっぱりオリンピックはNHKだと。
また、NHKはまだ五輪も終わらぬうちに特番を組みました。グランプリシリーズの開幕前から半年間密着取材したドキュメンタリー『荒川静香・金メダルへの道』を制作、昨夜9時から放送しました。
なお、この五輪の金メダルを最後に、荒川静香さんは競技生活から引退し、プロ転向しようとしているとか。

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2006年2月12日

さすがNHK-BS!スノーボード男子予選完全生中継!!

トリノ五輪の3日目は、スノーボードの男子ハーフパイプが行われています。この模様はFUJI-TVとNHK-BS1、NHK Hi-Visionで放送されています。
FUJI-TVの放送は、午後6:00に始まりましたが、競技途中の午後7:56に終了してしまいました。
試合の結果は、その次の『ジャンクSPORTS』の最後に、トリノのスタジオの浜田雅功さんと三宅正治アナウンサーさんが出て伝えていました。日本選手は4人とも予選で敗退しました。
これに対し、NHK-BSは試合終了まで完全中継してくれました。NHK-BSを見ていた視聴者は、最後まで見ることができました。さすがNHK。視聴者が払う受信料による信頼と長年の実績が国民に指示されるのは当然のことでしょう。
FUJI-TVはダウンタウンの浜ちゃんがキャスターですか。民放の放送など見るものですか!
現在は男子ハーフパイプ決勝が行われているそうです。そしてこのあと、アルペンスキー『男子滑降』、スピードスケートの『女子3000m』、そしてスポーツニュースをはさみ、日付変わって13日午前3:30からはショートトラックを午前6:15までの予定だとか。
同じ見るなら、NHK-BSですね。

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2006年2月11日

シンボルアスリートは五輪の商業主義に拍車?

『第20回オリンピック冬期競技大会』(以下「トリノ五輪」と言います)が、けさ4時からの開会式で開幕しました。日本からは112名の選手が参加します。
日本にとって一番の注目競技といえば、フィギュアスケートでしょうか。
このフィギュアスケート、とりわけ日本から3人が出場する女子シングルの選考が、何か不自然なことがあったという疑惑が持ち上がっています。
女子シングルの日本代表として選ばれたのは、安藤美姫さん(中京大中京高校)、村主章枝(すぐり・ふみえ)さん(AVEX)、荒川静香さん(プリンスホテル)の3人です。
この代表争い、昨年10月のグランプリシリーズ開幕から激戦になり、前述の3人に、中野友加里さん(早稲田大学)が加わるという混戦、11月19日のフランス杯でなんと、15歳の浅田真央さん(グランプリ東海クラブ)が優勝したところから代表争いは混沌としてきました。そして12月18日、グランプリシリーズ全6戦の総合順位6選手(組)で争うグランプリファイナルが東京で行われ、女子シングルではその浅田真央さんが、世界の凪いる強豪を下して優勝しました。ところが、国際スケート連盟の規定により、2005年7月31日の時点で15歳以上(ちなみに真央ちゃんは昨年9月25日に15歳になりました)という年齢制限に引っかかり、トリノ五輪の選考対象からは除外されました。日本スケート連盟はあえて国際連盟に特例適用を求めませんでした。
そして12月25日の日本選手権を経て、最終的に3人の代表選手が決定されました。
この代表3選手、実は、大手菓子メーカーのロッテのチョコレートのCMに出演していたのです。
代表選考前、元五輪代表の渡部絵美さんが、「実力とは関係なしに3人(今回選出)に決まる。言う通りになるから見ていなさい。」と予言していました。この3選手は、日本オリンピック委員会(JOC)が、スポンサーから資金を集めるための「シンボルアスリート」だったのです。個人にも大手企業のスポンサーも付いており、「連盟は彼女たちを落とせない」と読んでいたからでした。
「シンボルアスリート」とは、JOCが協賛企業集めの切り札と期待する精鋭集団。JOCの強化指定選手(エリートA、B、ユースエリート)を対象に、スポンサー需要の高い選手が選ばれ、選ばれた選手はJOCに肖像権を預ける代わりに最大で年間約2000万円の協力金を得ます。JOC協賛社にはCMなどで起用する優先権があります。要請された選手がシンボルアスリートを辞退すれば、協力度合いが小さかったという理由で、JOCから所属競技団体に配分される強化費も目減りします。まさに、自由民主党の“政治資金”さながらの制度。CMに出演することになれば練習に集中できないという理由で、水泳の北島康介さん、柔道の谷亮子さん、陸上の室伏康治さんなど、シンボルアスリートを辞退する選手もいるそうです。
BLOG060211
この「シンボルアスリート」の仕掛け人といわれているのが、大手広告代理店の“電通”です。この電通は、民放テレビ各局で放送される五輪の競技中継の提供スポンサーの窓口にもなっており、このロッテをはじめ、松下電器産業やコカコーラ、トヨタ自動車、マクドナルドなど、JOCのオフィシャルパートナーを中心としたスポンサー各社の提供で、民放テレビ各局での五輪の競技中継が放送されるのです。
この代表3選手は、JOCからシンボルアスリートに指定され、テレビのCMや雑誌広告などで全国民に周知されてきました。とりわけ安藤さんは、トヨタ自動車や松下電器産業さんともスポンサー契約をしており、安藤さんをはずすわけにはいかなかったという裏事情もあります。
さらにこんなこともありました。昨年12月25日の日本選手権のエキシビジョンは、『メダリスト・オン・アイス』と称して行われましたが、ロッテがこのイベントのスポンサーになっていました。おまけに代表3選手が出演するロッテのCMで流れる曲を歌っている歌手のドリームズカムスルーが特別出演してCMで流れる曲を生演奏していたとか。
そしてさらには、ロッテのCMに出演している女優の上戸彩さんが、男子シングルの日本代表に選ばれた高橋大輔選手に特製チョコレートを贈ったという話もあります。その上戸さんはNIHON-TVの五輪中継のキャスターにもなっており、今月の24日には午後7:00~8:52で『フィギュアスケート全種目ハイライト』の放送を予定しており、ロッテがその番組のメインスポンサーになることが予定されているとか。
昔は五輪は、NHKが独占放送していました。しかし、独占放送するアメリカの放送局が放送権料をつり上げたことから、NHK1局での放送権料の負担が困難になったことから、夏の大会では昭和59年のロス五輪から、冬の大会では平成10年の長野五輪から、民間放送で五輪中継が放送されるようになりました。それが「シンボルアスリート」の背景にあるといわれています。日本でも五輪を頂点とするアマチュアスポーツに商業主義が導入されると、アマチュアスポーツの意義が失われてしまうという感じがしました。2年後の北京五輪では、NHKの不祥事による受信料不払い拡大を横目に、民放側が放送権料の負担割合を増やそうという動きもあります。もし、そうなれば五輪中継の民放側の放送時間の拡大、地上波・BSを含めた一部競技の民放独占放送、そして放送時間拡大によるスポンサー企業への宣伝機会の拡大により、アマチュアスポーツの商業主義強化が懸念されます。
有名タレントやアスリートなどをキャスターに起用し、番組中にながれるシンボルアスリート出演のCM、そして提供クレジットでながれる五輪関連スポンサーの名前(電通との取り決めによりカラー表示なし)…こんな民放の五輪中継、皆さんは見たくはありませんね。オリンピックは受信料で支えられている信頼と長年の実績のあるNHKで見たほうが、安心感がありますよ。(民放で放送される種目はNHK衛星第1・衛星ハイビジョンで放送されますので、同じ見るならNHK衛星第1・衛星ハイビジョンが安心できます。)

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2006年2月 8日

TBS-TV、水曜日夜の不採算2番組を廃止

TBS-TVでは“魔の水曜日”と言われており、水曜日の夜の番組で視聴率がとれない状態が続いていますが、その水曜日の夜の番組のうち、不採算の2番組が今日限りで廃止されました。
廃止されたのは午後8時台の『全員正解あたりまえ!クイズ』と午後9時台の『お笑いLIVE10!』です。(私はあまりこれらの番組は見ていません)
『全員正解あたりまえ!クイズ』は、日曜お昼の人気番組『アッコにおまかせ!』から生まれたクイズゲームで、過去2回スペシャル番組として放送し好評だったのを、昨年秋の改編でレギュラー化したものでした。番組は、常識クイズをモニター内の50問から自分で選んで記述式で答え、10人全員が5回連続して正解できればクリアというもので、大手日用品メーカーのライオンがメインスポンサーになっていました。(そのライオン以外にはこれといったスポンサーもありませんが)今までに2回、2時間枠スペシャルを編成しましたが、視聴率が伸び悩んでいました。今後は、2ヶ月に1回ほどの不定期単発番組として放送される予定です。
『お笑いLIVE10!』は、今最も勢いのある、最も旬な芸人10組のネタを生放送で紹介するお笑い番組で、毎回スタジオに招くスペシャルゲストに、今最も好きな芸人のランキングをつけてもらう、いわばお笑いの『ザ・ベストテン』という形の番組でしたが、視聴率が9%前後の上、おまけに特番編成の関係で月に2回しか放送のない、不定期な放送ということが多かったことから、やむを得ず打ち切りが決まりました。
このほか、日常生活で何気なく使っている2つの「似たような言葉」の違いを説明できるかを問うクイズバラエティー『あなた説明できますか?』(午後7:23~)も、視聴率5%にも満たない回があり、3月の放送予定があるものの、『全員正解あたりまえ!クイズ』同様、2ヶ月に1回ほどの不定期単発番組に逆戻りする可能性があります。大阪のMBSが『クイズ!ひらめきパスワード』以来13年ぶりに自社制作する、関西の香りいっぱいのクイズバラエティーだけにちょっと残念です。これら2つの番組の司会者である今田耕司さんは、『クイズ・タイムショック』の“トルネードスピン”というお仕置きを食らっても仕方ないでしょう。
TBS-TVは昨年秋の改編前までは水曜日の夜の時間は7~8時台はバラエティ番組、9~10時台は映画や特別企画ドラマなどで、常設スペシャル番組の2階建て編成を組んでいました。これを昨年秋の改編でそれまで単発でやっていたクイズ番組2番組をレギュラー化し、9時台は『お笑いLIVE10!』、さらに10時台はそれまで火曜日に放送していた『世界バリバリバリュー』を枠移動させましたが、“魔の水曜日”からは脱却できませんでした。今後、打ち切られた2番組の後番組については、3月下旬からの春期特別編成入りまで単発のスペシャル番組でつないでいくと思われます。また、4月以降については、プロ野球シーズンにはいることから、元の7~8時台のバラエティ番組、9~10時台の映画や特別企画ドラマなどの常設スペシャル番組の2階建て編成に逆戻りということになるでしょうか?
水曜日だけではなく、火曜日も『ぴったんこカン・カン』『学校へ行こう!MAX』の隔週2時間編成、土曜日も『爆笑問題のバク天』『島田検定SUPER』の隔週2時間編成が予想されます。各番組とも2時間スペシャルを乱発しており、隔週2時間編成が定着しても仕方ないでしょう。
また、NHKも例外ではなく、土曜日(金曜日の深夜)の午前0:25に放送している『ポップジャム』を毎週編成から年間8本の不定期スペシャル編成に変更(その代わり1回分の放送時間が90分になります)されるほか、木曜日の午後11:15に放送している『音楽・夢くらぶ』も廃止すると発表しています。
ここ数年の視聴率低迷から脱却できないTBS-TVの“魔の水曜日”。平日の昼とともに視聴率低迷が慢性化しているだけに、春の改編が注目されそうです。
なお、2月の残りのTBS-TVの水曜日夜の番組は下記の通りです。
2月15日(水)午後8:00~9:47(関東地区は7:54~)
『緊急大激論スペシャル2006!“今、子供たちが危ない!”こんな日本に誰がした!?全国民に”喝”!!』
2月22日(水)午後5:50~10:52
『トリノオリンピック2006』
スノーボードの男子パラレル大回転を予選から決勝まで生中継するほか、その日の朝行われるフィギュアスケート・女子シングルショートプログラムを中継録画で放送予定。

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検証・NHK沖縄放送局~那覇新都心地区へのお引っ越しを前に

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豊見城市高安の小高い丘の上にあるNHK豊見城放送会館。旧OHK時代から数えて37年間の歴史にまもなく幕が下ろされる。(筆者撮影)
NHK沖縄放送局が近く、豊見城市高安から那覇市おもろまちに移転します。
しかし、このNHK沖縄放送局は、“全国で唯一「村」にある放送局”とか“放送局の名前と所在地市名が違う”という、全国のNHK放送局とはちょっと変わった放送局です。そこで、祖国復帰からの懸案だった那覇市への移転を前に、この“NHK沖縄放送局”を検証したいと思います。
1
沖縄県の県庁所在地・那覇市の南隣にある豊見城市。その東側・高安の小高い丘の上にNHK沖縄放送局はあります。
豊見城市は、3年前までは豊見城村という、農業が盛んなところでしたが、最近では那覇市のベッドタウンとして発展、3年前の平成14年4月、ついに町を飛び越して市に昇格しました。西海岸沿いでは、“豊崎プロジェクト”と銘打って、西海岸埋め立て地の開発が進んでいます。
他府県ですと、NHKの放送局は、県庁所在地の市、それも中心部に局がある(北海道と福岡県は複数の市に局があります)のが普通です。例えば、東京の放送センターは渋谷区神南、若者であふれる渋谷・原宿の近くに、札幌放送局は札幌の中心部・大通公園の中に、名古屋放送局は名古屋市の栄に、大阪放送局は中央区馬場町の大阪城公園の近くに、広島放送局は広島市の平和記念公園の近くに、福岡放送局は中央区六本松の大濠公園の近くに、それぞれあります。
ところが、NHK沖縄放送局は那覇市にはありません。那覇市の真玉橋(まだんばし)交差点から県道11号線に入って豊見城方面を走り、高安の通称NHK入口三差路を左折、さらに800mほど行ってどーも君などの看板のところを左折した、小高い丘の上にあります。県内の民放テレビ3局は、すべて那覇市の中心部・久茂地、ゆいレールの県庁前駅の近くに集中しており、それもRBCとQABは一緒の局舎にあるのに対し、NHKはこの那覇市の中心部・久茂地から車で約15~20分ほどというところにあり、アナウンサーやスタッフにとっては到底通勤不便なところに、今まであったのです。しかもそこは3年前までは豊見城村。“全国で唯一「村」にあるNHK放送局”だったのです。
というのは、今から37年前の昭和43年12月、NHK沖縄放送局の前身だった“沖縄放送協会(OHK)”が、ここに那覇中央放送局を建設したのが始まりだったのです。OHKはこの豊見城村の小高い丘に、放送会館と送信所を建設、昭和47年5月15日の本土復帰の時に、NHKに事業を引き継ぎ、その放送会館をそのまま使ってきたわけでした。
それから30年余りの歳月が経過し、テレビはNTSC方式からハイビジョンへ、アナログからデジタルへと進化し、今の豊見城市の放送会館は老朽化し、さらに手狭になってきました。
2
NHK放送局の名前は、原則としてその局がある所在地の市名が付けられることになっています。ところが、NHK沖縄放送局は、全国で唯一、所在地市名と局名が違っています。
この原則に照らし合わせますと、NHK沖縄放送局は、本島中部の沖縄市にあることになります。
沖縄市は本島中部にある市で、昔はコザ市と称して音楽がさかんで飲食店の多い町でした。ところが近年は商業が不信で市内中心部では空き店舗が目立ち、ゴーストタウンのような町が目につきます。今、沖縄市では沖縄市出身のオレンジレンジを中心に、“音楽の街”として音楽による街づくりを目指しています。沖縄市では『NHKのど自慢』や『BS日本のうた』などの公開番組がよく行われ、2年前の平成16年の大晦日には、沖縄市の空港通り特設会場より『第55回NHK紅白歌合戦』のオレンジレンジの生放送も行われました。
ところが、NHK沖縄放送局は、沖縄市になく、豊見城市にあります。おまけに沖縄市の市役所の近くには、“沖縄報道室”という、中部地域の報道拠点もあります。NHKは、この報道室に“沖縄”の名前を譲り、放送局は“豊見城放送局”とすべきだということになります。
3
NHK放送局には、放送機能の他、NHKの歴史の中で蓄積された番組や映像などを閲覧できる“番組公開ライブラリー”や、市民が芸術作品を発表しあえるコミュニティースペースを備え、視聴者が気軽に立ち寄れるコミュニティープラザみたいなものになっています。
しかし、先ほども言ったように、NHK沖縄放送局は、豊見城市高安の小高い丘の上にあります。しかも、市道からの取り付け道路が200mもあり、周辺には、RBCとOTVのものを併設しているテレビとFMラジオの送信所があるだけです。そのためか、他府県の放送局にあるコミュニティースペースもありません。まさに、へんぴなところにある放送局です。かつて、NHK沖縄放送局は那覇市久茂地のパレットくもじ内にサテライトスタジオを設置した際にギャラリーコーナーを設けていましたが、数年前にサテライトスタジオを撤去してしまいました。
4
NHK沖縄放送局は、豊見城市高安に放送会館がありますが、営業部門は那覇市泊港の向かいにある、ふそうビルディングの3階にあります。そこで、営業活動や受信相談の受付を行っています。
このように、全国でも唯一、“「村」にある放送局”、“放送局の名前と所在地市名が違う”というイメージがつきまとうNHK沖縄放送局も、豊見城放送会館の老朽化、そしてテレビ放送のデジタル化、ハイビジョン放送への対応と、21世紀の放送文化に、今の放送会館では対応できなくなりました。そこで持ち上がったのは、放送会館の那覇市天久新都心地区への移転計画でした。平成16年3月から工事が進められ、3階建て、延べ床面積5590㎡の新しい放送会館が、那覇市おもろまち2丁目、上之屋三差路とおもろまち駅前三差路を結ぶ道路のちょうど中間に建設され、昨年11月に完成しました。今年3月の放送開始に先立って、那覇市泊港向かいにあった営業センターが移転しました。
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このほど完成したNHK那覇放送会館。まもなくこの新しい局舎から、新しい放送文化が発信される。(筆者撮影)
新しいNHK那覇放送会館は、4月から始まる地上デジタル放送を送信できるマスター室の他、スタジオは当然のことながらハイビジョン制作に対応する広いものが整備されます。また、今までの豊見城放送会館にはなかった、市民が美術展覧会などを開催できるコミュニティスペースや、過去のNHKの番組や映像などを閲覧できる番組公開ライブラリーも整備されます。その周辺には、大型商業施設や高層マンションの他、南隣には公園が整備され、来年には沖縄県立博物館・美術館が、そして再来年には放送会館の西隣に、営業センターのあったビルの隣のビルを借り切っている沖縄総合事務局が新築移転する予定です。なお、豊見城放送会館の隣にあるテレビとFMラジオの送信所(民放の設備を含む)は、引き続き残ります。(NHKとOTVの地上デジタル放送もここから電波を発射します)
全国で唯一、県庁所在地に放送局がなかったNHK沖縄放送局は、沖縄の祖国復帰に伴って発足以来、38年目にしてようやく、県庁所在地の那覇市に移転することになりました。こうなったら
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となって欲しいですね。
何かと他府県のNHK放送局とはひと味も違ったイメージのあったNHK沖縄放送局は、トリノ五輪終了後の3月上旬、37年間の豊見城放送会館からの放送の歴史に幕を下ろし、那覇市おもろまちに新築した新しい那覇放送会館で、カンムリワシのごとく羽ばたこうとしています。そして4月1日には、“NHK那覇放送局”に局名変更(?)の上、地上デジタル放送を開始、新しい放送文化の時代の幕を開けます。
なお、放送会館の移転と地上デジタル放送の開始を記念して、イベントや特番などが企画されています。詳しくはグランドオープンの期日とともに後日、同局から発表されることと思います。もうしばらくお待ちください。
NHK沖縄(那覇)放送局の新住所
〒900-8535 那覇市おもろまち2-6-21
TEL(営業部の電話番号です) 098-862-5151
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