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2005年3月28日

『わかば』の物語は終わっても…

昨年の9月27日から半年間にわたって放送されてきたNHK大阪放送局制作の連続テレビ小説『わかば』が、3月26日に終わりました。
今年は6417人の尊い命が奪われた阪神・淡路大震災が発生してから10年になります。これを記念して企画されたのが今回の連続テレビ小説『わかば』でした。
《街と家族の再生》をテーマに、原田夏希さん扮するヒロイン・若葉が、失恋、就職、そして新たな恋、結婚、出産を経験しながら、震災で傷ついた家族のこころの再生を成し遂げるまでの、2000年4月から2005年までの5年間を情感豊かに描いていました。阪神・淡路大震災で父親を亡くした若葉が、母親と一緒に母親の実家のある宮崎へ移住、宮崎の大学ではチアリーディングに青春をかけ、その後造園家を目指して神戸へ戻り、同じ夢を抱いていた雅也と結婚、出産を経験しながらも、神戸の街を緑いっぱいにするという夢を追いかける姿が描かれていました。
折しもこの番組放送中に、3つの大地震が発生しました。
1つは昨年10月26日に発生した新潟県中越地震。新潟県の川口町では機械による観測では史上初の震度7を観測、一部の部落では壊滅的な打撃を受けて復興をあきらめて集団移住する部落もでました。また4月1日に長岡市に吸収合併されることになった山古志村では川が崩れた土砂にせき止められて天然のダムが形成されて集落が水没、今もなお村全域に避難指示が出ており、全村民が仮設住宅で生活しているまま半世紀の歴史に終止符が打たれようとしています。米と錦鯉の名産地である新潟県中越地方が、大地震で壊滅的な打撃を受けました。
2つ目はその2ヶ月後の12月26日に発生したインドネシア・スマトラ島沖地震。マグニチュード8の地震に伴ってインド洋で大津波が発生、年末年始をバカンスにきていた世界中の人々を襲いました。タイのプーケットを旅行していた日本人の多くも津波の犠牲になりました。
そして3つ目は最終週を翌日に控えた3月20日に起こった福岡県西方沖地震。玄海島で震度6弱を観測、屋根瓦がはがれ落ちて壊れた家が続出、全島に避難指示が発令され、福岡市内の避難所で26日の最終回の放送を見た島民も多かったことでしょう。
こうした大地震は地形も変えるほどの威力をもつ自然現象というのを改めて知らされました。その地震に人間というのがどんなに弱いものであるか、改めて知らされました。そんな中で、ドラマは私たちに、震災に強いということと、緑いっぱいということの両方を兼ね持つ街づくりが、いかに重要かを教えてくれました。
『わかば』の物語は終わりましたが、神戸の震災復興への取り組みはこれからも続きます。そして、新潟県中越地震、インドネシア・スマトラ島沖地震、福岡県西方沖地震の被災地で、震災復興への取り組みが始まろうとしています。

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