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2005年1月29日

エビ・ジョンイル城、ついに落城!

1月25日、NHKの海老沢勝二会長が、ついに辞任しました。
昨年7月の一連の不祥事続きで、視聴者の受信料不払いが増え、平成17年度の予算が前年割れを余儀なくされた責任をとられた結果です。海老沢会長だけでなく、笠井鉄夫副会長と関根昭義放送総局長も25日付で辞任しました。
昨年12月19日に放送された『NHKに言いたい』で、海老沢会長は、一連の不祥事や9月の衆院総務委員会参考人質疑を中継しなかったことなどの悪い対応で、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんなど、8人の論客や多くの視聴者によってつるし上げされました。しかし、海老沢会長は何の改革案も示しませんでした。そして、ラストシーンで、鳥越さんの「この番組を見て、さらに受信料の不払いが増えるのではと危惧していますよ。」というせりふは衝撃的でした。
こうした視聴者のつるし上げ、そして増える受信料不払い。海老沢会長の辞任問題も片づかないまま迎えた大晦日。NHK最大の看板番組『紅白歌合戦』が過去最悪の39.3%の視聴率に終わり、先日もこのウェブログでふれたとおり、これが海老沢会長にとどめを刺しました。
私としても海老沢会長体制は7年以上に及ぶ長期政権で、長期政権によるほころびがあらわになった形だと思います。昨年の『紅白歌合戦』の過去最悪視聴率、受信料不払いが3月末に45~50万件に達することを考えると、辞任は遅すぎたのではと私は考えます。労働組合からも、海老沢会長の辞任を求めていました。
この結果、この日に総務大臣に提出された平成17年度の予算は前年割れとなり、役員報酬も番組制作費もカットを余儀なくされました。
後任会長には橋本元一専務理事・技師長が、副会長には永井多恵子・元解説主幹が同日付で就任しましたが、橋本新会長は、業務を円滑に進めようと、辞任した海老沢前会長ら3人を“顧問”として任命しようとしました。しかし、視聴者の間からは「海老沢体制の延長線につながる」という批判が続出しました。結局海老沢前会長ら3人は顧問就任を断りました。
橋本会長には、是非視聴者の信頼を回復できる新生NHKの構築を期待したいと思います。
奇しくもこの1月25日、海老沢会長が辞意を表明した記者会見が行われていた午後8:37、NHKホールでは、『NHK歌謡コンサート』の公開生放送で、小林幸子さんが昨年の紅白で着用する予定だった豪華衣装を披露してくれました。その小林幸子さんが、4月17日に宜野湾市の沖縄コンベンションセンター劇場でコンサートを開くと言うことです。小林さんには、今年の大晦日もまた素晴らしいステージを楽しみにしたいと思います。

昨年の大晦日に放送された『第55回NHK紅白歌合戦』が、今年も2月11日の建国記念の日に再放送されることが決まりました。総合テレビで、2月11日(金)、第1部が午後4:55~6:45、第2部が午後7:30~9:45に放送されます。海老沢会長もやめたことですので、フレッシュな気持ちで大晦日の感動をもう一度お楽しみ下さい。

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2005年1月23日

アステル沖縄はウィルコム沖縄へ、そしてDDIポケットはウィルコムへ。

沖縄県でPHS(簡易型携帯電話)の事業を行ってきたアステル沖縄が25日をもって、PHS最大手のDDIポケットと沖縄電力が共同出資した“ウィルコム沖縄”に営業を譲渡し清算されることになりました。
アステル沖縄は、沖縄電力が中心となって平成6年11月に設立、全国10の電力会社が、電柱などのインフラを利用して立ち上げたPHS事業の一員として平成8年1月に開業しました。その後、全国の電力会社のネットワークを活かした全国相互接続サービスも開始され、全国でアステル沖縄のPHSが利用できるようになりました。
また、アステル沖縄は“長寿の島”という土地柄を背景に、60歳以上の高齢者や身体障害者、社会福祉施設、医療法人向けに月額基本料金892円のハートフル割引サービスを独自サービスとして展開、この結果、沖縄セルラーやNTTドコモと互角のシェア争いを展開、全国でも最多の46,100契約を維持していました。
ところが近年、携帯電話の性能がアップし、携帯電話のメールサービスやインターネットサービスが充実、電話機にはカメラやFMラジオなどの機能がつき、アステルグループは苦戦を強いられ、平成15年11月には九州電力系・九州通信ネットワークが全国で初めてPHS事業から撤退、その後昨年3月には北海道電力系・北海道総合通信網が、5月には北陸電力系・北陸通信ネットワークと、相次いでPHS事業から撤退、関西電力系・ケイ・オプティコムや中国電力系・エネルギアコミュニケーションズなどもPHS電話事業から撤退(データ通信は継続)したり、将来の廃業を視野に新規申し込みを打ち切った会社も出てきました。また昨年の11月には、全国ローミングサービスも停止されました。電力系通信各社は今後成長が期待される光ファイバー通信に経営資源を集中する中で、採算の合わなくなったPHS事業は切り捨てられる運命となりました。
他府県でのPHS事業縮小を受け、全国最多の契約数で経営も安定しているアステル沖縄でも、全国でのサービスができなくなったため、お客様へのサービス維持を最優先に生き残る形を模索していましたが、DDIポケットと共同事業することになりました。
DDIポケットは2月2日に“ウィルコム”に社名変更しますが、“ウィルコム沖縄”はこれに先だって1月25日にスタートします。
“ウィルコム沖縄”の営業譲渡に伴い、ウィルコムのネットワークを使うため、電話機の機種変更を強いられますが、電話番号は継続して使用できます。また、高齢者や身体障害者など向けの割引サービスも引き続き提供されます。
私の職場でもアステル沖縄のPHSが内線電話で使われていましたが、1月25日以降は内線電話でしか使えなくなります。ウィルコム沖縄用のPHSもすでに届き、いよいよアステル沖縄の最後の日のカウントダウンが始まりました。
長寿の島・沖縄の事情柄からできた高齢者・障害者割引サービスなどで電力系PHS事業のトップを走っていたアステル沖縄は、全国の事業縮小の波にのまれる中で、ウィルコムの子会社に事業を譲るという形で、1月24日、9年間の歴史に幕を閉じます。
アステル沖縄はウィルコム沖縄へ、そしてDDIポケットはウィルコムへ―日本のPHSが、いよいよ変わります。

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2005年1月18日

ニセ札大量摘発で新札切り替え前倒しへ

今年のお正月、北海道札幌市にある北海道神社の賽銭箱から大量のニセ1万円札が大量に見つかり、ニセ札を使った暴力団関係者が通貨偽造罪で逮捕されました。
これを受けて日本銀行では、17日以降は金融機関への支払いを、すべて新紙幣で行うと発表しました。
偽造にねらわれたのは旧の1万円札。紙幣にはすかしが入ったり、視覚障害者向けの点字、さらには印刷に使われるインクにも磁気を混ぜた特殊なものが使われています。自動販売機や両替機などでは、インクに混ぜられた磁気データをもとに紙幣を識別します。
ところが最近ではパソコンやスキャナーが普及し、偽造の手口が巧妙化してきました。しかしそれでも、自動販売機にかけて使えなかったり、すかしがなかったりですぐにニセ札とわかります。
偽造の手口が巧妙化してきたため日本銀行では昨年11月、20年ぶりに新しい紙幣を発行しました。新しい紙幣には、見る角度によって模様が変わるホログラムなど、最新の偽造防止技術を取り入れ、偽造がしにくくなっています。今年に入って偽造紙幣が大量に出回っているのを受け日本銀行では今後、新紙幣への切り替えを急いで偽造紙幣対策を万全に施すことになりました。
さて、新紙幣への切り替えが早まる中で、それに対応できるのでしょうか?
すでに、郵便局や銀行など、金融機関のATMはすべて対応できていますが問題は自動販売機や交通機関の券売機・両替機です。
飲料などの自動販売機では自動販売機業界あげての対応の結果、7割が新紙幣に対応できていますが、たばこの自動販売機では5割程度。鉄道の券売機も大部分が新紙幣に対応できていますが、バスの両替機は全然対応ができていません。このため日本銀行では関係する業界に対し、新紙幣への対応を急ぐよう指導しています。
沖縄では沖縄都市モノレールが、15駅33台あるすべての券売機で、昨年11月までに新紙幣への対応を完了しました。しかし、琉球・那覇・沖縄・東陽の路線バス4社は、新紙幣への対応は全然できていません。両替機の部品を取り替えたり、運賃箱そのものを取り替えなければならなくなり、巨額の赤字を抱える中、新型運賃箱の購入に多額の費用がかかるためです。
中でも経営破綻した那覇交通から営業の譲り受けを受けた那覇バスは、市内線の車両では新500円硬貨でさえ対応できません。旧那覇交通が4社の路線部門の事業統合に失敗した上、民事再生法適用を申請したために、新500円硬貨への対応をしなかったためで、運賃箱そのものを取り替えなければなりません。
運賃箱の取り替えとともに、非接触型ICカードの導入も考えなければなりません。すでに都市部のバス会社では磁気式プリペイドカードが導入されています。そして関東地区では来年にも、JR東日本の非接触型ICカード“Suica”1枚で、JR東日本首都圏・仙台エリア、JR西日本京阪神エリアだけでなく、首都圏の私鉄やバスもすべて乗れるようになると言われています。それだけではなく、“Suica”を電子マネーとしてショッピングにも使えるようになっており、埼玉県内の一部のファミリーマートなどで利用できます。さらに“Suica”は磁気式プリペイドカードが使い捨てなのに対し、券売機で何回でもチャージできます。この結果、磁気式プリペイドカード“イオカード”は今年3月いっぱいで発売停止となります。バス業界ではすでに山梨交通や一部の公営交通などで非接触型ICカードを導入しています。新紙幣導入を機に、非接触型ICカードの導入も考えなければと思います。
皆さんの地域では、バスで新紙幣は使えますか?そしてプリペイドカードは使えますか?

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2005年1月 5日

大晦日の主役は、小林幸子さん、天童よしみさん、松平健さん。

昨年の大晦日に放送された『第55回NHK紅白歌合戦』の歌手別視聴率が、三が日あけの4日に発表され、瞬間最高視聴率は小林幸子さんが『雪椿』を歌い終え、最終審査に入ったところの午後11:41、47.1%でした。昨年57.1%の瞬間最高視聴率をとったSMAPが出場辞退するなど目玉歌手がなかったため、4時間5分の放送時間中、50%を超えることはありませんでした。
歌手別の視聴率でトップはその小林幸子さんと天童よしみさんが同率で46%、3位が『マツケンサンバ』の松平健さんの45.6%、平井堅さんの45.1%で、4人が45%を超えました。
小林幸子さんは例年、豪華衣装を従えたパフォーマンスで美川憲一さんと対決しており、『紅白』最大の見せ場を作っていますが、今年は生まれ故郷の新潟県で新潟県中越地震が発生、被災者に配慮して『豪華衣装対決』を自粛、大トリとして黒地に雪椿の柄をあしらった和服姿で、新潟県の花を歌った『雪椿』を歌いました。私は小林さんの歌を見て、「豪華衣装よりも伝えたいものがある。それはふるさとの新潟県を思うこと、そして震災で被害にあった人たちを慰めること。」という小林さんのメッセージが、この『雪椿』という歌に込められていると思いました。はたして被災地の人々に、新潟県が生んだスーパースター・小林幸子さんのメッセージが届いたのでしょうか?
また、松平健さんは『マツケンサンバ』でステージを盛り上げて下さいました。TBS-TVの『第46回輝く!日本レコード大賞』でも盛り上げ、この歌の時に15%までいきましたが、Mr.Chirdrenの『Sign』がレコード大賞を受賞したときの視聴率は7%台でした。松平健さんには9日から始まる大河ドラマ『義経』でがんばってほしいと思います。
私は1980年代、歌謡曲が元気だった頃は『ザ・ベストテン』とか『夜のヒットスタジオ』というような歌番組はよく見ていました。だが最近では民放の歌番組は全然見ません。見るとしても『NHK歌謡コンサート』や『NHKのど自慢』だけになりました。
ちなみに沖縄県代表では、沖縄市の空港通り特設会場から中継出演したオレンジレンジが29.3%、第1部の最後に3年連続で『涙そうそう』を歌った夏川りみさんが34.7%でした。
昨年の『紅白歌合戦』は、紅組が勝ちましたが、第2部の視聴率が39.3%の史上最低視聴率に終わったことを考えれば、実質的には“痛み分け”になったとも考えられますが、皆さんはどうお考えでしょうか?

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2005年1月 2日

これで年貢の納め時となったか、海老沢会長。

昨年の大晦日に放送された『第55回NHK紅白歌合戦』の視聴率が2日、ビデオリサーチ社から発表され、関東地区では午後7:30~9:20の第1部が30.8%、午後9:30~11:45の第2部が39.3%という数字に終わりました。第2部でついに40%割れとなりました。
紅白40%割れの要因を見てみると、やはり海老沢勝二会長の去就問題が年内で片づかないまま大晦日の『紅白』を迎え、一連の不祥事で“公共放送NHK”のイメージダウンにつながったという原因もあります。一昨年の紅白で大トリをつとめ高視聴率をマークしたSMAPにも出演を断られ、出場歌手決定の段階で厳しい紅白になると予想されましたが、案の定でした。
裏の民放の番組を見てみますと、やはり格闘技番組が視聴率をとりました。TBS-TVの『K-1 Premium 2004 Dynamite』が20.1%、FUJI-TV『PRIDE大晦日スペシャル・男祭り2004』(夕方6時から5時間40分の長丁場)も10.5%、NIHON-TVが昨年惨敗した『猪木祭』に変えてぶつけた細木数子さんの番組で14.4%などと、民放各局が格闘技など“紅白裏番組”に力を入れてきたことがわかり、大晦日の過ごし方も多様化してきたことがわかります。
こんな数字もあります。『第55回NHK紅白歌合戦』では、デジタル総合テレビ(一部地区のみ)とデジタルHi-Vision(全国で視聴可能・デジタル3ch)では、“お茶の間審査員”制度があり、リモコン操作で紅組・白組に投票することができます。その最終審査の総得票数は69,037票で、一昨年より若干減りました。内訳は紅組26,929票、白組42,108票で白組優勢でした。このことからも“紅白離れ”が進んでいるのではという話もあります。
NHKは昨年の紅白歌合戦では、松平健さんの『マツケンサンバ』で会場をお祭りムード一色に染め、震災や戦争で暗い話題の多かった年から明るい新年への橋渡し役を務めましたが、リハーサルは取材を認めるものの写真撮影を一切禁止するという厳しい取材規制を敷くなど視聴率対策につとめてきましたが、近年の視聴率低迷傾向に歯止めをかけることはできませんでした。NHKさんにとっては、この上ないショックな思いをされたことでしょう。こうなりますと、昨年一連の不祥事で「やめろ!」とか「受信料を払わないぞ!」などと火だるまにされた海老沢勝二会長はいよいよ辞任に追い込まれることになるでしょう。
きのう国立競技場で行われた『第84回天皇杯全日本サッカー選手権大会』は、東京ヴェルディが5年ぶりに優勝しました。優勝の東京ヴェルディと準優勝のジュビロ磐田の両チームには、NHK杯が贈られましたが、海老沢会長からNHK杯を受け取ったときの両チームには、複雑な心境があったと思われます。
このウェブログをご覧になっている皆さんは、どのようにお感じでしょうか?
『第55回NHK紅白歌合戦』の各地の視聴率は、こちらでご覧になれます。
http://www.videor.co.jp/data/ratedata/program/01kouhaku.htm

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2005年1月 1日

昨年の紅白を見て

新年あけましておめでとうございます。
STATION-Kのホームページでいろいろな出来事に関するコラムを書いてきましたが、今年からはK'S COCOLOGとして新たにスタートすることになりました。今後ともよろしくお願いします。
さて、昨年の大晦日、というより、つい先ほどまで放送されていた『第55回NHK紅白歌合戦』をご覧になりましたか?
特別審査員席に入っていた野口みずきさんや野村忠宏さんを始め、昨年のアテネ五輪のメダリストが多数ゲスト出演しました。(ただし、谷亮子さんは欠席)中でも、野口みずきさんは、紅白両軍の歌手の皆さんが『上を向いて歩こう』を歌う前に、台風や新潟県中越地震で被災した皆さんへのメッセージを読み上げ、被災者を励ましました。
また、出演した歌手の皆さんの中にも、歌い終わったあとには被災者の皆さんへ「がんばって下さい」と激励される方もいました。
昨年、NHKは芸能番組担当プロデューサーの制作費だまし取り事件など、職員の不祥事(その多くが、私たちが払う受信料が絡むものでした)が相次ぎ、受信料の不払い増加と、海老沢勝二会長の去就問題にまで発展しました。こうした中で、昨年の紅白歌合戦は“愛・感動・希望の歌”というテーマのもとで制作・放送されました。選ばれた58組の歌手の皆さん、司会を務めた堀尾正明さん、小野文恵さん、阿部渉さん、そして番組を支える約1700名のスタッフの皆さんは、それぞれの持ち場で、『1年の終わりに来たるべき年への希望の歌声を送る』という、“公共放送NHK”がやるべき1年最後の仕事を成し遂げたものと思います。
NHKはその卵の形をしたロゴマークが意味するように、“日本の公共放送”として、夏の全国高校野球選手権やサッカーの天皇杯全日本選手権、アテネ五輪、アテネパラリンピック、台風や新潟県中越地震の災害報道などの放送を通じて、受信料を払っている視聴者の信頼に応えてきました。大晦日の『紅白歌合戦』は、NHKのその年の“公共放送”としての集大成としての番組です。大鹿文明プロデューサーは5年前の不正経理事件を乗り越え、「1年の終わりに日本を代表するアーチストの歌を届ける」という、“公共放送”としての責務を充分果たしたことと思います。
歌合戦は紅組が勝ちました。しかし、視聴率次第では海老沢会長の辞任にもなりかねないという昨年の『第55回NHK紅白歌合戦』、NHKの運命を動かしかねない“視聴率”は、あす午前中にも発表されます。午後9時30分~11時45分の第2部の視聴率が45%を下回れば、海老沢勝二会長の辞任もあり得るとされていますが。

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